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【映画】やらかし警官&スピード狂。 異色のコンビがNYを大爆走!    『TAXI NY』

法定速度を守る。交通標識に従う。そんな最低限のルールは、自動車教習所でさえ教えてくれない、人としての常識です。
もちろん破ればそれなりの罰則も設けられているので、好きで違反する人なんていないでしょう。

しかし今日の映画では、車の違法改造に加えて一般道を爆走、交通ルールなんて知ったことか、というスピード狂の女性が登場します。
そんな女性と一緒に事件を追うのは、車の運転がまったく出来ない警察官。
色々とかみ合わない2人が銀行強盗を捕まえるために、全力で法律に背を向けるアクションコメディ映画です。

TAXI NY

「4コマあらすじ」

「作品みどころ」

晴れて念願だったタクシー運転手になったベル。5年もかけて貯めたお金で購入したタクシーには、これでもかというほどに違法改造が施されていた。
普段は一般的なタクシーの見た目をしているが、ボタン一つでトランスフォームが始まる。
格納されていた特殊なエンジンが顔を出し、他のパーツも瞬時に、普段のものから別物へと置き換えられていく。
最後にナンバープレートも偽装したものに早変わり。これでいくら違反をしても、警察が追い付いた頃にナンバーを戻してしまえば足が付かないというわけだ。
そして特筆すべきはそのスピードと走り方。明らかに法定速度を何十キロもオーバーし、そのうえ車と車の間をすいすいとすり抜けてゆくのだ。
しかもタクシーだから、客を乗せている。急げと言ったのは確かに客の方だが、まさかこうなるとは夢にも思わなかっただろう。
ここまで違法だらけで褒められたところの無いベルだが、一つ言うのであれば、彼女のドライビングテクニックは凄まじいという事だ。
前述のような危険極まりない運転をしながらも。まったく他車にぶつかる素振りを見せない。車通りの多いNYの街でそれが出来るのだから、凄腕のレーサー顔負けである。

強盗事件を追っていたNY市警のウォッシュバーンは、免許を所有しているにも関わらず、運転が絶望的に下手だ。まともに車を発進させる事すら出来ず、毎回必ずギアをバックに入れたまま動き出そうとして事故を起こす。
そのくせに、「ハンドルを握る手は10時と2時。サイドミラー確認。シートの位置をもう少し後ろへ」というように、教習所の初日みたいな確認作業だけは、犯人を追っている時でも怠らない。
だが結局ウォッシュバーンの運転する車は店にバックで激突し、警部補から免許返納の命令を下されてしまう。
「車があれば犯人を追えるのに」と、どの口が言うのかというセリフを呟く彼は、仕方なく犯行現場にタクシーで向かおうとする。そしてベルと出会うのだ。

本作に登場する強盗は女性4人グループ。
彼女らも犯行に車を使用しており、ドライビングテクニックはベルと張り合えるレベルである。
現場には赤のBMWで現れたが、実は青のBMWに赤色のメッキを貼っていたので、それを剥がしてしまえば「赤のBMWを追え!」と躍起になる警察から堂々と逃げおおせてしまうのだ。
犯行時に着ていた服を手早く脱いで燃やし、セクシーなビキニスタイルで警察官を誘惑。
追い詰められた際にも冷静に状況を判断し、仲間に指示して人質を取るなど、非常に手慣れた犯行スタイルを見せてくれる。


「コメント」
スピード感のあるノンストップアクション映画です。違法改造されたタクシーがNYを爆走するシーンは、スリルと笑いが融合した見ごたえのあるものとなっていました。
警官のウォッシュバーンを演じるジミー・ファロンは、さすが有名コメディアン。ちょっとしたセリフ回しや表情で笑いを誘ってきます。
運転が下手すぎて毎回バックで発進するのがすごく好きです。
警察バッジを簡単に奪われたり、挙句にバーナーで焼かれてしまったり、散々な目に遭うウォッシュバーンですが、犯罪に対する行動力はぴか一。
どれだけ元カノの警部補やFBIに叱責されても、彼は自分なりの正義を貫き通します。









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