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【映画】母を訪ねてインドまで。喧嘩ばかりの3兄弟を乗せて、列車は今日も走る

幼いころは仲が良かった兄弟も、大人になるにつれて疎遠になったり、家庭内のトラブルで険悪になったりと、昔のような関係がいつまでも続く保証はありません。
一度壊れてしまった関係は中々修復するのは困難ですが、何か小さな切っ掛けさえあれば、また元の仲良しに戻れる可能性だってあるのです。

今日の映画は、父の死が原因でバラバラになってしまった3兄弟のお話。
長男の呼びかけでインドに集まった3人が、いがみ合いながらも互いを理解しようとする友情物語です。

ダージリン急行

「4コマあらすじ」

「作品みどころ」

長男フランシスは兄弟の一番上として、弟たちの食事メニューを勝手に決めたり、所持品を管理しようとするなど世話焼きな性格。
それに反発する次男と三男。
また、三男は一目ぼれした客室乗務員と速攻で寝たりするなど手癖が悪く、
次男も列車内に毒蛇を放つなど常に兄弟はドタバタ。
彼らが旅を通じて、兄弟として、そして友人として心を通わせていく過程が
本作の魅力である。

タイトルにもなっている「ダージリン急行」という列車に乗って旅は進む。
フランシスの秘書が練った観光計画のもと、インド各所に立ち寄っては現地の文化を体験する場面もある。
映画全体がかなりゆるいテンポで進むので、彼らと一緒に旅をしているかのような気分になれる。心を落ち着かせたいときにオススメの1本。

本作の大きなテーマは「家族の絆」である。
そしてその絆で結ばれた兄弟たちが、どのような人生をこれから歩んでいくのか?
今まで背負ってきた重荷を全て捨て去り、新たな一歩を踏み出す事が出来るのか?


「コメント」

本作はだらりと力を抜いて見られる映画です。
しっかりと作品を通してのテーマがあり、登場人物たちの心の成長も見て取れるいい作品だと思います。
本当に列車に乗ってインドを旅している気分になれるので、休日にゆっくりと鑑賞するのに最適かもしれません。
個人的にラストシーンの爽やかさが心地よく、綺麗に映画を絞めたなと感じます。

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