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「ストレンジワールド」をこれから観ようと考えている方へ

※今回の記事は個人的な見解が含まれています。

ディズニースタジオ100周年記念とも言えるこの作品。
久々にアドベンチャー感溢れる映画予告に期待していましたが、
率直な感想を述べると「ここ数年で一番面白くなかった」ディズニー映画でした。

興行収入も振るわず、結果的に赤字をたたき出した「ストレンジワールド」
映像の美しさや、異世界であるストレンジワールドの色彩は、センターオブジアースやアバターを想起させる素晴らしいものでした。

しかしなぜか全く熱中して見られなかったんです。
先に言っておくと、私は大のディズニーファンです。クラシック時代の映画からピクサー、最近のものまで全て鑑賞していますし、その大半は大好きです。世界中のディズニーパークにも足を運ぶほどのファンです。

そんな私でも「この作品は面白くない」と一蹴してしまえるほどに
ストレンジワールドは何か決定打に欠ける映画だと感じました。

考えられる要因

要因としては、
①ストーリーの盛り上がりの無さ
②キャラクター性の弱さ

が大きいと感じました。

①については、筋書きだけ聞けば大冒険の予感がするんです。
かつて冒険家の父と行動を共にしていた息子(主人公)が、
旅の途中で見つけた謎の植物。その植物は強力なエネルギーを発しており、
それを持ち帰って繁殖させた主人公は、植物のエネルギーを使って町を発展させる。
しかしある日、植物の力が弱まっている事が判明。原因を探るべく、地中深くに眠る異空間、ストレンジワールドへ。
そこで喧嘩別れした父親と再会し、親子の絆を取り戻した2人は世界を救うべくストレンジワールドの謎を追う。
といったような流れです。

盛り上がらない原因は、ストレンジワールドの描写がフワッとしてるからかなと考えます。
確かに奇妙な生物があちこちに潜んでいたり、周りの景色もカラフルで異様な雰囲気は出ているのですが、なんか明確な「異世界感」を出す要素に欠ける気がします。
例えばハリーポッターだと、ホグワーツ魔法学校が映った瞬間に
「魔法界に来た!」という感じがしました。
そういった、作品で描かれる世界のアイコン的なものが無いから
なんとなく不思議な世界という感想で終わってしまったのかなと思います。

②に関しては、色んなレビューサイトでも言われていますが、
キャラクターに魅力を感じないんです。
ディズニー映画にとって作品を代表するキャラクターの存在は必要不可欠です。
トイストーリーのウッディとバズ、アナ雪のエルサとアナのように。
しかしストレンジワールドはそういったキャラがいないんです。
結局誰に焦点を当てた物語なのか曖昧でした。

多様性への配慮娯楽にいらない

ついでに多様性に配慮した要素がこれでもかというほど盛り込まれていて、
ちょっと辟易しました。
勿論ジェンダーの問題に悩む方が自分たちの意見を主張できる環境は大事ですし、今の時代は同性愛や性同一性障害など、かなりセンシティブな部分だと思います。
しかしそれをわざわざ映画で表現する必要があるでしょうか?
娯楽作品くらい世間の問題を忘れて楽しみたいものなのに、映画の中まで
ジェンダーなどの問題を持ってこられてはうんざりです。
この点がディズニーは特に強いので、正直今後のディズニー作品に対しても
あまり期待できないというのが私の感想です。


ここまでマイナスな意見が多かったですが、別に観るのが時間の無駄の駄作、とまでは言いません。
映像美は流石のディズニーといった感じなので、ファンの方はぜひ。





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