三和音

さて3回目の投稿です。
地味に間が空きつつも、これくらいの頻度の方が良い塩梅かな、と。
適当に覗いて頂けると幸いです。


本投稿のタイトルは、投稿3回目だから…なんてことはなく
私の現在の活動を比喩したものです。
ではドミソよろしく、ひとつずつ。

①ドラマー

私は小学5年の頃、初めてドラマーとして人前に立ちました。
学校の体育館です、アリーナ。
今思えば破格のデビュー戦だったな、と思います。

その時のエピソードはまたおいおい話すとして、
とある作家さんが講義に来られたんですよね。
で、入退場の際に委員会で曲を演奏しよう、となりまして。
たまたまクジでドラムパートを引き当てたもので
私の打楽器人生が始まりました。

そこからは…それなりに長いので、また個別に書き綴りますが笑、
今も続けております。
もう10年はとうに越していますが(大分サバ読んでる)、
こんなに長く続けられたものも、中々ないかな、と。

そしてドラマーとしての活動は、ありがたいことに
私が表舞台に立たせて頂ける活動でもあります。
紆余曲折を経て、ビジュアル系の世界の端くれにいましたが
人前で叩くこと、お金を頂くことがどれほど貴重なことか
実感しました。

当時のご縁から、時折メイクをして演奏する機会に恵まれますが
今も私の拙いドラムを聴いてくれる方がいることは、ひとりのミュージシャンとして
本当に光栄なことです。

ただ、ドラマーとしての自分が長らくコンプレックスだったこともあって…
つ【曲を作れない】

打楽器奏者でも音楽知識に長けている方は沢山いらっしゃると思いますが、
私は単細胞で、理論もろくにわかっていませんでした。
だから鼻歌でやっと作れるくらい。コードも黒鍵使わないAm一発とか、そんな程度。

ドラムも叩けることは叩けるけど、ぶっ飛んだ領域でも何でもない。
そんな半端者の自分に、長らくモヤモヤを感じていました。

そこでチャレンジしてみた活動が…

②ボカロP

2021年より開始。
実はとある講師の方に、作曲講座を教わっていました。
休み休みでしたが。

課題に取り組んだり、講座を視聴してはいたのだけど
アウトプットする機会が中々なくて、悶々とする日々。

そこで、とあるご縁でリモートでバンドを組むことになったのですが
ゆくゆくはオリジナルを…ということで、機は熟したのか
無我夢中に作曲に挑む。

そんな中で、ない頭を捻ってふとワンコーラス書くことができて
そこから1曲、どんどん形にすることができて。

諸々あって結果、1人で活動することになったのですが
コロナ禍だし、どうしようかな…ということで
思い立ったのが、ボカロPとしての活動です。

思い立ったが吉日、ということで
デモ作成用のためだけに購入していた鏡音リン・レンを主役に据え置き
「けにゃP」としてリスタートすることに。
紆余曲折を経て公開に至ったのが、この曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=qe0FpjiLheM

大したキャリアもない新人で
中学生で既にこの世界の門を叩いている方も沢山いますが
自分の世界を表現できて、ドラマーの活動とは対照的に
ライブハウスでなく、画面越しで聴いてくれる方がいることは
それはそれで、感慨もひとしおです。

ただこの活動、とにかく必要なものは
つ【向学心】

とにかく学習意欲がないと、企画倒れになっちゃうんです。
様々な曲のコード進行を能動的に分析する習慣や、DTMの操作方法など
くまなくネットサーフィンする執着力も、時には英語の読解も必要。

さらには作詞も、編曲も、ミックスも。
細かく書くことは割愛しますが、貪欲な知識欲がないと、本当にこの活動は頓挫します。

それを高められるのは…

③仕事

最後に仕事を持っていくのはどうなん、というところですが
便宜上、ご了承ください。

私はいわゆるSEです。
IT社会にそびえる巨大な山々に、日々よじ登って道を拓いては
メンテナンスをしつつ、賃金を頂いている身です。

この世界こそ向学心がないと、ついていけません。
SEを志すにあたり、沢山の資格を習得しましたが
その時体得した経験値では本当に歯が立たない。
わからないことは即ググる、わからなくてもまずは自分で
論理的な思考をもってストーリーを組み立てる、
人に聞くとしてもどれだけ客観性を意識できているか。

私もこの業種に身を置いて数年ですが
本当に淘汰されないか、戦々恐々としながら就業しています。

資格も取ったりしてますが、いかんせんインプットだけで
モヤモヤする点が多い。
例えばクラウドの仕組みなら、ホームページなど作って運用したい。
でも日常の呟きならSNSで十分。何か「宣伝」できるものが欲しい。

そして何より
つ【発散できる場が欲しい】

そうすると…行きつくのは「ドラマーとしての活動」


そうなんです。繋がってるんです。
ドラマー、ボカロP、エンジニア…
各活動で満たされないもの、高めるべきものを
私はそれぞれの活動で補い合っています。

3つの活動を並行することは、楽ではないし
仕事だけしてろっていう意見も沢山あると思います。
ただ上記の通り、ボカロP活動が仕事の上達に繋がる点も多々あります。
また人と円滑にコミュニケーションを取る能力も、現職で必要ですが
それはドラマーとして表に立つことで、磨ける点もたくさん。

そして現職で成果が出れば、賃金にも繋がる可能性がある。
そうすればより良い機材を導入できる。楽曲の幅も広がる。
それはそれで、よいじゃあないか。

ということで、私の活動はある意味スリーコードです。
三足のわらじより、こちらの表現の方が自分らしいかな。
単音でもパワーコードでもなく、この三和音がないと
今の自分は形成できません。

時にはメジャーコードのように朗らかに。
時にはマイナーコードのように厳かに。
時にはsus4のように前向きに。
時にはdimのように、サスペンス劇場の探偵のように。(ちょっと無理があるか)

まだまだ不器用ですが、
様々な音色を、私自身の活動をもって、表現していきたいと思います。

不束者ですが、御贔屓にして頂けると幸いです。
ということで今回はこの辺で…
読んでくださり、ありがとうございました✨

けんや

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