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SES業界に蔓延するロースキル層の闇

今日はSES業界の深い闇に触れてみようと思います。

ズバリ、SES業界のロースキル事情についてです。





私はこの業界は世の中にとって必要な商売だと確信していますが、

SES業界のロースキル層はどうだろう、、、?と率直に思います。


ここ最近始まったわけではありませんが、SES業界はロースキル層に対するあたりが非常にキツイです。





例えば、

求人媒体を見て応募をした未経験ロースキルのAさんは、「未経験からエンジニアへ」というキャッチコピーに心が躍り応募をします。

無事に面接を突破し、内定。夢のエンジニアへの一歩を踏み出したと思いました。


その後内定者研修へと進みましたが、このあたりから雲行きが怪しくなります



「基本的に実務経験がないとエンジニアにはなれない!」

「実務経験がないお前たちは経歴を詐称するしかないのだ!」

「さすがに全くできないのはまずいからプログラミング研修をするんだ!その間はテレアポの業務にあたれ!!」





このような流れで気が付いたらITとは無縁な業務に就いているケースが非常に目立つようになりました。


ネットでSESがたたかれているほとんどが上記の件だと思います。

これに関しては叩かれても仕方ありません。

少ない可能性ですが、SES業界でも未経験からエンジニアになることは可能です。

ですが1%未満でしょう。


その結果、導き出されたのは、"経歴書を詐称できるレベル感まで研修で引き上げる"という事です。





しかしながら所詮研修ですので、

いざ面談してみるとスキルがないことが分かってしまったり現場に参画してから実際には何もできない人だと大クレームになったり、もう大荒れです。


電話回線のテレアポや、ショッピングモールでのウォーターサーバの呼び込み、商店街でのティッシュ配り、某電気屋さんの店員等挙げればキリがないですが、こういった現場に行かされ、その業後に自社が用意する研修カリキュラムを行う、ということです。





ある一定のレベルまで研修が終わると、スキルシートに実務年数1.5年程度で記載するケースが多いです。しかもほとんどの場合PHPの開発経験で書いてありますね。


僕はスキルシートを見ればある程度見破れますが、面談している側もそういったスキルシートと要員を見て見抜けないからこういった事態がまかり通ってしまうのです。


当然所属会社が最も悪ですが、それを見抜けない上位会社、元請け、エンド企業も、面談のやり方に問題があるのではないかと言いたくなります。





稀に、詐称したスキルシートに追いつこうと、現場に入ってから必死になって勉強して追いつこうとする要員さんがいます。そういう方は実際に実務経験1.5年ある方よりもスキルがあったりするので、それを所属会社としては"成功体験"として認識し、負の連鎖はなおさら止まらないのです。


一方で、ITとは無縁の仕事なので当然厳しい環境が用意されていることもあり、激しいノルマに精神を病み、去っていく方もとっても多くいます。当然の話です。





人を人と思わないようなSESのロースキル事情は残酷なものです。所属会社もそれなりの言い分があるのでしょうが、客観的に見ていると人材を大切にしている様子は見られませんし、多くの嘘で塗り固められた管理方法に何の意味があるのだろうと思ってしまいます。





繰り返しになりますが、受託開発や自社開発の会社に入れれば十分未経験からエンジニアになることはできると思いますが、SESで未経験からエンジニアになることは非常に難しいです。あくまで開発の話ですが。インフラエンジニアならSESで未経験でもエンジニアを目指せます。


そこまで話を広げると、10万文字程度必要になってくるのでそこはまた次回。



今回は、SES業界の闇深きロースキル事情をお届けしました。真面目にSESに取り組む人が一人でも増えてくれると嬉しいです。

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