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田中さんインタビューを読んでいただきありがとうございました、と来年のこと

TSUNEブランドデザイナー田中恒子さんのインタビュー、

読んでいただき本当にありがとうございました。

このインタビューでは、もともと洋服をつくる仕事をしていた田中さんがなぜうつわのデザインを始めたのか、経緯や洋服との共通点をたっぷり語ってくれました。
「洋服もうつわも、いかに細部にこだわりを持てるか。その積み重ねが完成度の高さに影響してくる」という話がとても印象的で、これからものづくりに関わる私にとっても大変勉強になるインタビューとなりました。

私はそもそも、「うつわをデザインする」という仕事について、田中さんに会うまで全く知らなかったのでそれも大きな学びになったし、また、デザイナーとして田中さんが陶芸家さとのコミュニケーションを密に大切にする姿勢にもお人柄が滲み出ていて、話を聞いていていいなと思う瞬間がたくさんありました。

さて!
今回もおなじみのプレゼント企画をしました。
今回プレゼントしたのは、この栗といちょうの小皿です。

プレゼントは毎回、ガチで選んでいるのですが、当選の連絡をするときは喜んでもらえるのか不安でドキドキです。
そんななか、今回当選したのは「はちくぼとよふみ」さん。はちくぼさんはうつわが好きで、いつも私のnoteにスキをくださったり自身もけっこうな頻度でnoteを更新しているnote仲間です。

そんなはちくぼさん、早速食卓で栗といちょうの小皿をつかってくれました!

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仲の良い友人夫妻と、ゆっくりと家で夕ごはんを食べていた1シーンです。黒い平皿、木目調のテーブルなど、今まで点々としていた和風のテイストが、栗の豆皿といちょうのはし置きの器のおかげで「素敵な秋の食卓」になりました。
いつもと変わらない食事なはずなのに、なぜだがちょっと愛着が持てる。友人のお誕生日会がとても記憶に残りました。

季節をかんじる食卓で、お刺身が超おいしそう...。(この写真をもらったときの季節は秋でした)
はちくぼさんの写真を見て、たとえ小さなうつわでも食卓が華やぐのはいいなと思いました。仲良しの友人のお誕生日という大切な日に使ってくださり、それもとても嬉しかったです。本当にありがとうございました。

さいごに、田中さんからメッセージをいただいたので紹介させていただきます。

『 嬉しいメッセージをありがとうございました。私も暖かい気持ちになり笑顔がこぼれました。 』

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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今年からはじめた伝統工芸に関わる人たちのインタビュー、
振り返ってみると5人もの方に協力いただいて、たくさん話を聞きました。読んでくださった皆さん、プレゼント企画に賛同いただき協力してくれた皆さんにもありがたい気持ちでいっぱいです。

ただ、来年に向けてはどうしようかなぁ...とずっと考えてきました。
このインタビュー企画をやり始めてから、自分の中に焦りの気持ちが出てきてしまったのです。
「早く次のインタビューのアポ取らなくちゃ」という気持ちから、自分をごまかして書こうとしたことも。読んでくれるであろう人たちのために、たくさん頻繁にインタビュー記事を書かなくちゃいけない、と自分で自分の首を締めちゃうことがありました。
このインタビューは、お金をあげたりもらったりするような営利的なことはしていません。そんな中、自分の時間をつかったり相手の時間をいただきながら書いています。
「そもそもこのインタビューって、何のためにやっているんだろう?」と、自問自答することが増えてきて、自分の中に引っかかりとして付きまとうことが多くなったので、しばらくお休みしていました。

そこでこのタイミングでもう一度考え直しました。
そもそも始めたきっかけはなんだったのか。それは私がうつわが好きだということが入り口でした。何焼きだとか、産地がどこだとかいう前に、そのものがいいから、そのものに惹かれたから、ただただそのうつわのことを知りたいということから始まって、どんな人がどんな気持ちでつくっているのかまで深く知ってみたい。その気持ちが動機となって始めたんだってことに、やっぱりこのタイミングで立ち返らなきゃいけないよなぁと思っているのです。そうじゃないと、人との関係性も、書く中身も上っ面なものになってしまう。それは嫌だし、書くならちゃんと自分が納得できるような関わり方で書いていきたい。

だから、来年もこのインタビューは続けていきたいとは思っているのですが、私が実際にそのものを使ってみたり会ってみたりする中で心から「いい!」と思ったものしか紹介しないスタンスは変えないでいこうと思います。
そうなると、noteで公開するまでにはそれなりに時間がかかるものになってしまいます。それでもマイペースに2020年もやっていきたいと思いますのでどうぞ、お付き合いくださると嬉しいです。

年の瀬に長々と失礼いたしました。
こんな私ですが、2020年もよろしくお願いします!

※toirodori(といろどり)の名前の由来は、「十人十彩」からきています。同じものをつくっても、作り手が違えば10人それぞれの彩りあるものが生まれる。その可能性を、このインタビューを通して探りたくてtoirodoriという名前にしました。

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