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草々のこと

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暮らしとうつわのお店「草々」のことや、陶芸家さんのインタビューを紹介していきます。 住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3 営業日:木・金・土 11:00-1…
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はじめての方へ:草々のこと

この度は、うつわと暮らしのお店「草々」のページに来てくださりありがとうございます。このnoteでは、はじめてのかたでも草々のことがわかるように過去に書いたものやインタビューをまとめています。 よかったら読んでみてくださいね。 うつわと暮らしのお店「草々」 住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3 営業日:木・金・土 11:00-16:00 ※毎月の営業日はインスタのハイライトにのせています。(日曜日もたまにやっています)駐車場は1台分だけありまして、小さな

なんとなく、のお話から梅田へ。

なんとなく、で長らく私は生きてきたように思う。 幼いころからなんとなく、両親から与えられたものを使ってきたし、言われるがままに勉学に励み、部活に入り、受験もがんばった。大学もみんなが知っている有名なところへいけばなんとなく勝手に自分は輝くだろうと思っていたし、大人になってからも誰かがいいと言ったものやメディアにのっているものになんとなく飛びついてきた。仕事もなんとなく、会社の知名度や内容、働く場所に重きを置いて選んできたようなところがあった。「渋谷区で働いているんだ」「こん

【お店雑記】家族分買えるかどうか。

今月から草々のメインテーブルではじまった磁器の展示。 涼やかな白色を眺めていると心なしか体感温度まですこしずつ下がっていくようで、さらにさりげなくほどこされた絵付けにほっこりする。 今回の展示で、ひとつ気づいたことがある。 それは、みんな「複数買い」をすることだった。 いいなぁと手に取ったうつわ、同じものをふたつ、みっつ持ってくる。 もちろん今までお店をやるなかでこういうことはあったけれど、こんなに頻繁に、ということは初めてだった。 先日あるお客さんがうつわを見てこうつ

一泊二日、松本の旅。

6月末に長野県の松本市へ行ってきた。 一泊二日の弾丸旅行だったけれど、すごくすごくたのしい旅だった。奈良に帰ってきてすぐに「また行きたい」と思えるような場所は、自分にとってお気に入りの場所なのだなぁと思う。 今回の旅のメインはお店めぐり。 古い建物が多く残る中町通りをぶらぶらしながら、直感的にいいなと思うお店に入ってみた。現代作家の工芸品を扱うお店から、昔のものを扱う骨董屋さんまで。新しいものと古いものがいい塩梅で交わっていて、それぞれに個性もあって、なんだか不思議な心地良

7月〜9月の草々予定:暮らしのこもの展、磁器展、土鍋の販売会をやります。きてね。

梅雨ですね。なんだかこうもジメジメな陽気が続くといまいち調子があがりません。しかも年々気候やら低気圧やらに身体がダメージを受けている気がします。嗚呼、これもまた歳かな。悔しいけれど。 最近私は、けっこうボーッとしています。 本を読んだり、家のことをしながらゆっくり生きています。予定も詰め込みすぎないで、なるべくその日に思いついたことをやるようにしています。 先日完熟梅を手に入れたので、梅干しと梅酒と梅シロップを仕込みました。無心に梅のへたをとる作業が好き。ほのかな香りが最

松本へ行ってきます。

「飽きられるのが、こわいんですよ」。 先日あるお店の店主さんが、こんな話をしてくれた。 そこは飲食店で日々あたらしいメニューを開発している。こだわりや研究熱心さに惚れ込んでよく食べに行っているんだけど、自分の感情を滅多に出さない店主さんだから「こわい」と吐露したことにとっても驚いた。そのあとこの話題について深堀りはしなかったのだけれど、あれからたびたび考える。 こわい…かぁ。 言われてみれば、私もこわさがあるなぁと思う。 お店をやっていて、いいものを自信を持って置いてい

畑中篤さんの個展、無事に終わりました。ありがとうございました。また会いましょう。

今週でオンラインショップも含めて畑中篤さんの個展が無事に終わりました。みなさんほんとうに、ほんとうに、どうもありがとうございました。 ちょうど昨日畑中さんがお店に来てくれて、色々振り返りながら話をしました。あの人が来てくれてこんなことがあったね、あんな話をしたね、こんな感想が届いたよなどなど、お互いそんな話ばかりが溢れてきて、あぁよかったなと心からホッとしました。 草々としては2回目の個展。 毎回そうなのですが、はじまる前までは人が来てくれるかドッキドキでした。畑中さんが

草々オリジナルお茶パッケージ『ゆい』をつくりました。

畑中篤さんの個展、後半へ向けてもうひとつの「おたのしみ」があるのでここで紹介します。 実は… 草々オリジナルのお茶パッケージをつくりました。 お茶は、奈良市田原地区のお茶農家、田原ナチュラルファームさんの『ゆい』。農薬・化学肥料を一切使用せずに、太陽の光をたっぷり浴びた茶葉を育てています。 ゆいは、草々オープン以来ずっっとお客さんにお茶を出し続けてきたあのお茶で、ついに本格的に販売をスタートすることになりました。今日はこの販売に至った経緯などをたっぷり語らせてください。

畑中篤さんの個展まであと11日。当日開催するイベントのお知らせです。

畑中篤さんの個展まで、2週間を切りました。ひゃー、早い早い。 毎日少しずつ畑中さんより作品が届いているのですが、それがもうね、どれもすんばらしくて気が引き締まる思い。作品に恥じないよう、私もことばと写真を尽くしてみなさんにお知らせしていきたいと思います。 畑中さん、最近会うたびに顔つきが変わってきているようです。 そりゃあもう…陶芸家さんはたいへんですよね。限られた時間でどれだけのものをつくれるか。追い込まれないわけがありません。 会うたびに私は「がんばれ」としかいえないの

ガラスとともに旅した1ヶ月。奈良での展示、原宿でのスナワチPOP-UPストアを終えて思ったこと。

4/9に飛騨高山へ行ってから約1ヶ月。 こんなに濃くて濃くて濃ゆい1ヶ月は初めてだったので、備忘録もかねて書いておこうと思います。 先週、安土忠久さん・天平さんのガラス展が無事に終わりました。 期間中は連日たくさんの方に来ていただき、ほんとうにありがとうございました。「たのしみにしていました」という方ばかりで、みなさんのガラスを見る眼差しがキラキラしていて、グッとくるような光景が広がる毎日でした。 今回とくにお酒を飲む方がたくさん来てくれたのですが、 「グラスにロックアイ

5/24(金)-6/2(日)に陶芸家 畑中篤さんの個展を開催します& 初夏の茶会も開催します。

もう4月も終わり…。早い早い! ゴールデンウィークが待ち遠しい今日この頃ですが、来月の草々はビッグイベントを控えているので早めにお知らせします。 5/24(金)〜6/2(日)「 畑中篤 展」を開催します。5/24(金)〜6/2(日)に奈良市内で作陶する陶芸家・畑中篤さんの個展を開催いたします。 草々としては昨年の砂田政美さんに続き、2回目の個展開催となります。 畑中篤 展 日程:5/24(金)〜6/2(日)11:00-18:00 住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山

【インタビューと工房探訪記】ガラス作家・安土忠久さんと天平さんが残す痕跡。

ものからなにかを感じて人に会いたくなる、会いに行く。 そこからさらなる広がりを見つけて、好奇心がかき立てられて、もっともっと好きになる。人に伝えたくなる。 そんなことをあらためて感じたのが、今回の飛騨高山の旅だった。 会いに行ったのは、ガラス作家の安土忠久さん、息子の天平さん。 目的は「ガラスのうつわを仕入れること」だったのだけれど、やっぱりそれ以上に大きかったのはお二人と会って話せたことだった。 作品を選びながら、梱包をしながら、ご飯を食べながら、お茶を飲みながら、

草々2周年と、4月企画のお知らせです。

本日4月8日で草々は2周年を迎えました。 これもひとえに、みなさまのおかげでございます。ほんとうにどうもありがとうございます。ありがとうございますありがとうございますといいながら街頭演説でもしたい気分です。 2年やってきても、大事にしてきたいことは全く変わっていません。 長く残る、いいうつわを届けること。ものだけではなく、人との出会いも届けること。この2年、色々な人に出会う中でその気持ちはさらに強くなったように思います。 正直、もうダメだー!と思うことは日々たくさんあり

第3回「うつわを愛でる会」は、やっぱり好きが広がるイベントだった。

第3回目の「うつわを愛でる会」無事に終わりました。 今回もはじめから終わりまでたのしくって、終わってからもしばらくみんなでお喋りが続くほどでした。 参加してくれたのはこの4名。 左から齋藤さん、藤本さん、いぬつかさん、山本さん。 なんとみなさん、京都、兵庫、大阪、熊本と県外から集まってくれて驚き。貴重な祝日の午前中に、わざわざお越しくださりほんとうにありがとうございました。 最初は、恒例の自己紹介からスタート。 お茶を飲みながらそれぞれの話をしてほどよく打ち解けたとこ