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あんこの魅力

あんこが大好き。
和菓子やさんに入り、あんこ商品を見ると胸が高まる。
そもそもあんこって、ラインナップがすごい。

・ぜんざい
・おしるこ
・あんみつ
・豆大福
・どら焼き
・羊羹
・きんつば
・饅頭
・おはぎ
・最中
・あんパン

どれも、全部違う顔。
粒の固さ、砂糖の加減、生地とのハーモニー具合、毎回あんこの奥深さと底力に驚かされる。

例えば、どら焼き。
生地が柔らかめなものに対して、あんこは固めがバランスがいい。
固すぎず、ちょうど良い固さ。食べたときに粒感がほどよく、口のなかに広がる。あんこの主張を生地がほどよい距離感で支えている、つかず離れずの関係という感じだろうか。
生地があんこを包み込む安心感すらある。

対して豆大福なら、小豆の豆のごろごろ感をどこまで残すかと、お餅の厚み・柔かさのバランスがとても難しい。餅はどら焼きの生地よりどっしり感があるので主張しがちになる。餅をどう扱うかが結構なキーポイントだ。
大福は、包み込むというより餅とあんこが「同居する」という感じかな。

季節感があるのもまたいい。
春は桜餅、夏は若鮎や水羊羹、秋・冬は栗羊羹など、和菓子やさんにいくだけで秋を感じることが出来る。

実際、つくってみるともっと愛情が深まる。
火加減によって、豆が全然違ってしまうのでちゃんと面倒みないと美味しいあんこがつくれない。

樹木希林さんが主演されている映画「あん」を見ればあんこ作ったことなくても大変さがわかると思う。

茹でて、流して、また茹でて、流して、砂糖入れて、混ぜて。
手間がかかるあんこをぐつぐつ茹でながら、ウトウトしているシーンがとても好き。薄暗ーい部屋であんこと向き合う。

いまはコンビニや冷凍食品で簡単に手に入るものだけど、たまにじっくり時間をかけて作ってみるといいものだよ。

※写真はクリームあんみつです。

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