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TKfrom凛として時雨 静と動の二面性

唯一無二の世界観を持つアーティストがTKだ。

元々は凛として時雨という3ピースバンドで音楽活動が始まった。凛として時雨の全曲がTKの作詞作曲だ。
特筆したいのは歌詞だ。恋愛や夢に向かってガンバレみたいな詞はほぼ無く、自分を殺すような破壊性に溢れている。
楽曲は基本的に『動』のロック。但しベースの345がサイドボーカルを担当し、特異なロックバンドとなっている。

そこからソロ活動としてTKfrom凛として時雨はスタートした。バンド編成にはキーボードとヴァイオリンというクラシックな楽器もフル活用している。
ロックとクラシックの融合というチャレンジングな構成。ここでTKは『静』と『動』という二面性を手に入れた。

代表曲の『unravel』も二面性がある。コレはアニメ『東京喰種』のオープニング曲であるが、作品の主人公の苦悩を見事に表現しきっている。
私の大好きな曲『contrast』の歌詞「夜を見上げて消えかかったものを全部思い出すよ」、「永遠なんて憧れの残酷なフェイクさ」には哀愁を言語化し、優しく語りかける『静』のパート。
そしてラストに向かうにつれ、感情を吐露する『動』へと変わっていく。

ソロ活動によって『静』と『動』の融合を果たし、彼の音楽の幅が広がった。
『静』が『動』に変わる場面でカタルシスを感じずにはいられない。

#音楽 #凛として時雨 #オタク #エッセイ

宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。