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「最近の若者は」って言ったら終わりだよ。

唐突だが、私の年齢は37歳。

若者ではないが、高齢者でもない。

37歳は凄く中途半端な年齢だと思う。
深い意味はないが、敢えて言うなら素数だからだ。

学生から見れば、間違いなく「ただのおっさん」だろうけど。

この記事では、若者と高齢者の波打ち際にいる中途半端な私が思ってることを書いていきたい。


きっかけと持論

記事にしたいと思ったのは些細なことだ。今日仕事の帰り道、歩きタバコをしてる高齢者とすれ違った。「歩きタバコをしてるのは、若者より中高年が多いな」と思ったことがきっかけ。

私も喫煙者だ。今の世の中が喫煙者にとって、どれほど窮屈な状態になっているかは痛感している。しかし歩きタバコはしない。喫煙者にとって最低限のマナーだからだ。

「最近の若者は」というセリフは誰しも誰かに言われ、誰かに言ってきた経験があるだろう。当然、年上(中高年)が年下(若者)に向けて「なっとらん」とマナーを批判するときに使われるものだ。


私の正直な持論を述べよう。

「最近の若者は」ではない。
「最近の中高年は」とよく思う。


歩きタバコ以外にも、たびたび視界に入ってくるからだ。
車が行き交う道路を平然と渡る人。
エスカレーターの真ん中に立ち、歩いてる人をブロックする人。
些細なことでキレてるのも、だいたい中高年だ。

若者がマナー違反してる場面も当然ある。
暴走族や飲み会後の騒がしい集団などだ。
成人式で奇抜な髪型や衣装を着てる人々もいる。

しかし両者には違いがあると思っている。
若者の場合は「集団」において、中高年は「個」においてマナー違反をしているのではないか、と。


ネットの意見

私見だけでは偏った見方になってしまうので、ネットで若者と中高年のマナー違反を調べてみた。

話題になっているのは2014年11月14日付けの生活面「職場のホ・ン・ネ」への投稿だ。題は「お金投げ置く中高年」となっていて、内容は、若い人は食事を終えた後に「ごちそうさまでした」と言って料金を払ってくれるけれども、レジで言葉もなく、投げるようにお金を置くのは中高年の男性ばかりだ、と書いている。
「私も接客業で働いたことあるけど、中高年のおじさんって本当にタチ悪い。何であの年代って横柄なんだろ」
「若い人にもクズはいるのはあたりまえだが、実際に店でキレて騒いでるのはおっさんおばさんばかりだよ」
「カスタマーサポートでもクレーマーは大抵40代以降のやつだったなw若い子はおどおどして慣れてない感じだけど敬語だったり謙虚な子がほとんど」
一方で、少子高齢化社会だから数の多い中高年が目立っているだけであり、若者はマナーや礼儀を知らないばかりか狂暴化しているとし、東京・渋谷での、サッカーやハロウィンの際のバカ騒ぎぶりを挙げる人もいる。
「近年の若者は一般に礼儀正しく、公共の場所でのマナーもよいのに対して、むしろ傍若無人なのは、親父世代に多いように思えてならない」
「元気のいい高齢者が増えた現代では、『近頃の若者』より、むしろ『近頃の年寄り』の方を検討してはどうかしら」


「歩きスマホなど、あぶないのをわかってやってるバカ! スマホがないと生きていけない野郎が多すぎる」(男性60代)
「新入社員で入ってきても上司にしごかれて、半年も持たないで辞めていく」(男性50代)
「違法なこと、やってはいけないことなど、なんでもTwitterにあげてしまう」(女性40代)

これらの記事で分かるのは「若者と中高年は断絶している」ということだ。


科学的には

「加齢によって怒りやすくなる」のは、科学的に証明されている。

年を重ねるにつれて「怒り」のコントロールが難しくなる現象。
実は脳科学者の間では、以前から自然なこととされています。
「怒り」の感情は、脳の「大脳辺縁系」というところで作られます。
その「怒り」を抑制する役目を果たすのが、「前頭葉」です。
ところが前頭葉は、年齢とともに機能が低下することがあります。
怒りを抑える力が弱まり、感情が制御できなくなるというのです。

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まとめ

「年上は敬うもの」という無言のプレッシャーが日本にはある。
もちろん上司や知り合いで敬える人はいる。

しかし私の場合、無条件で年上を敬うことはできない。
尊敬は人間の内側から発生する強烈な感情だと思うからだ。
いくらカネを積まれても、決して尊敬を手にすることはできない。

「高齢者」に明確な境目なんてない。
60歳になろうと、若者のように日々を過ごしている人々もいる。

私なりの定義はこうだ。
「最近の若者は」と言った瞬間に、「高齢者」になる 。
「昔は良かった」も同じだ。

自分の価値観を若者に押し付けたり、思い出ばかり美化して行動を変化(アップデート)しない。そうなると世間で流行っているものを触れることなく、若者の価値観を否定したくなるのだろう。結果的に世代間の断絶へと発展していく。

解決策は、何歳になっても好奇心を持ち続けること、変化を楽しむことだと思う。

少なくとも、そんなジジイに私はなりたい。


#コラム #エッセイ #マナー #世代

宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。