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高人さんが猫になる話。

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呪いで猫にされた西條さん。行方不明になってしまうも事務所は公表全部ず内密に捜査を開始。東谷自らも探し回るが見つからず…そんな時、東谷は1匹の猫と出会う。
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#西條

高人さんが猫になる話。後日談3日目

次の日は、体の負担を考えてチュン太の部屋で1日ゆっくりと過ごす事にした。 本を読んだり音楽を聞いたり。 昼下がりの暖かい陽気がリビングに差し込み心地よい眠気を誘う。 チュン太も隣で台本を読み込んでいる。ぴたりとくっ付いているので温かい。 「お前、仕事は大丈夫なのか?」 「はい。調整してもらってますから。俺も高人さんがお仕事の日からです。CMの撮影2本と雑誌インタビューと、ラジオゲストですね。」 「…多くないか?」 「そんな事ありませんよ。夜遅くなるかもですが、高人さんはちゃ

高人さんが猫になる話。14

14は、性的な描写を含みますので、苦手な方は回れ右を推奨いたします。大丈夫な方のみ、先にお進み下さい。誤字脱字ご容赦ください。 よろしくお願い致します。 ――――――――――――― 「チュン太…苦しいッ…はなせ!」 「嫌です。」 ぐりぐりと首筋に顔を埋めてくる。 「高人さんは分かってない。」 「何がだよ!」 「他なんて無いです。」 「分かんないだろ…そんな。俺が居なくなったらお前だって変わる!」 「変わりませんよ。」 東谷が顔を起こし真っ直ぐに西條を見つめる。 一点の

高人さんが猫になる話。13

13は、性的な描写を含みますので苦手な方はこのまま回れ右を推奨致します。大丈夫な方のみ先にお進み下さい。 誤字脱字、ご容赦下さい。 よろしくお願い致します。 __________________________ チュン太、驚いてるな。ふん。 気を抜いたら、すぐに主導権を奪われてしまいそうに思うのは、いつもこういった駆け引きに惨敗しているからだ。俺はプライベートでのハプニングに本当に弱い。だが役者としての自分なら? 自分を、別の何かとして演じてしまえば恥ずかしくないんじゃ