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宇宙ビジネスの歩き方〜理転して文転してUXDになった宇宙人編〜

はじめに🙈

この記事は「宇宙のはじめ方〜就活編〜」企画の第一弾です。
https://note.com/soranome/n/n2c6a0058666b

簡単に自己紹介🙋‍♀️

城戸彩乃(きどあやの)と申します。

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「宇宙ビジネスを日本の誇る一大産業にする」というミッションを掲げ、宇宙広報団体TELSTARや宇宙ビジネスメディア宙畑-sorabatake-の立ち上げを行ってきました。

元々大学・大学院では航空宇宙工学を専攻し、宇宙空間の廃棄物(スペースデブリ)を除去するためのロボットアームの研究をしていました。
その後新卒としてリクルートに総合職で入社し、たまたま配属になったプロダクト推進室というところで就活生向けのウェブサービスのUX・サービスデザインに明け暮れました。(ほぼ毎日、起案して要件定義書いて起案し続ける楽しい日々でした 笑)

現在はTellus(テルース)という衛星データプラットフォームサービスのUX・サービスデザインを中心に新規事業開発をしています。その傍ら、TELSTARや宙畑でともに闘ってきたメンバーたちと、宇宙ビジネス人材を輩出するためにさまざまな仕掛けを行う会社 sorano me(ソラノメ)を立ち上げました。

宇宙のはじめかた🛰

こうやって書くと、なんかいろいろと立ち上げて、順風満帆な人生を送ってる感じになっていますが、なかなかそんなことはなく笑 何度も立ち止まり、迷ってきたので、そのあたりを3つのポイントで紹介できればと思います。

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1. 宇宙を仕事にするか否か🤔

就活の軸は、やりたいことが決まっている場合と、達成したいことが決まっている場合で分かれると思います。私の就活の軸は、「宇宙ビジネスを日本の誇る産業にするために足りないピースは何か?」でした。

宇宙系のメーカーや研究所であれば、技術をしっかり下地にした上でビジネスを考えられる人になれるのではないかと思いもしましたが、

・3年間の研究を通して自分が研究に向いてなさそうなことに気づいていた
・周りに自分より向いていそうな人、メーカーを目指している人が多かった

ということで、私が行かなくてもそういった技術に強いメンバーを集めれば良いと考えました。

「日本の産業」を司る経済産業省や「日本のビジネス」を司る商社・広告など、宇宙ビジネスに携わる担当者はいるものの、まだまだ少ないであろう業種も見ていました。

そうやって迷いに迷った結果、短期間でビジネス・サービスの立ち上げをたくさん経験できそうなリクルートに入社を決めました。

2. 今の私と宇宙の関わり方👨‍🚀

リクルートでの日々は(お世辞にも楽とは言えず)過酷な反面楽しいことも多く、やりがいに満ち溢れた毎日を送っていました。

そんな中で休日に続けていたメディアを見て、担当者が声をかけてくれたのをきっかけに、現在の会社に転職しました。
衛星データプラットフォームを新規事業として挑戦している会社で、情報発信だけでなく自分でサービス開発がしたいと思ったこと。そして、衛星データ利活用が大きく飛躍することが今の宇宙産業の拡大に必至だと考えたことが転職の理由です。

さらに、「衛星データを含め宇宙アセットを利用して様々な人が宇宙ビジネスに参入する手助けをしたい。」「自分たちで1つのビジネスを作るだけでなく、たくさんの宇宙ビジネスの立ち上げに伴走していきたい。」という思いで、宇宙ビジネス人材を輩出する会社「sorano me」を立ち上げました。

3. 今の自分に活きている過去の経験👟

リクルートにいたのは1年半ほどで、諸先輩方からしてみたら、まだ何も成してないだろうと言われると思いますが、この時期の経験は今にものすごく活きています。

リクルートではたまたまウェブサービスの開発現場に配属になり、研修段階で自分でウェブアプリケーションを企画・実装する経験を積みました。現場配属後も、大型のリリースや小さなLP企画など、様々な企画に携わりました。

一緒に業務に当たるエンジニアやデザイナーとのコミュニケーションの経験ができたことは、現在の新規サービス開発に非常に活きています。しかし、一番大きな経験は「当事者意識」の大切さを身を持って感じられたことでした。

新規事業は誰も答えを持っていません。自分で立ち上げた会社でも、自分以外が答えを教えてくれることはないはず。そんな中で、大中小課題を考え続け、何をやってみるのか、どうやったらやれるのか、実現に向けて当事者となって決めていく、進めていくという仕事の仕方は、大きく役立っていると思います。

リクルートのことを知ってる人だと「あ、またATI(A:圧倒的 T:当事者 I:意識)か…」と思われるかもしれませんが、答えのない社会に挑戦していくのにこれ以上ない考え方を学ばせてもらいました。

「だからリクルートに行け」というわけではないですが、もしエンジニアではなく、宇宙で新規のビジネス開発やサービス開発に興味があるのであれば、
・できたてのベンチャー
・短期間で圧倒的成長できる会社
のどちらかに行くことをおすすめします。
就職してしばらくは宇宙のことなんてやってる場合ではなくなるし、仕事は結構ハードで私は2日に1回くらい悔し泣きしてましたが、我こそは!と思える方は、こういうところで本気でぶつかることで、その後宇宙に行こうと、他の業界に行こうと、熱意と理屈でやり切る圧倒的なスキルを手に入れることができる気がします。

これからやりたいこと💪

マガジンの冒頭で、これからの宇宙業界に必要な3つの人材用件として出てきたB(Business), T(Technology), C(Creative)の中で、私は新規の立ち上げや何をするかを決めるという意味合いの強いC(Creative)なタイプとなっています。

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周りを見渡すと、ありがたいことにBとTが多いので(笑)私はこれからCの能力をもっと延ばしていき、魅力的なWhatを作り、人を巻き込んで、人を引っ張って、より大きなことを成し遂げていけるようスキルアップしていけたらと思っています。

よりよいアウトプットにはより多くのインプットが必要だとよく言います。
宇宙のことだけに止まらず、データ解析の分野とか、サービス開発とかインフラとか環境問題とかゲームとか、いろんなことに興味をもってインプットを大事にしていきたいです。インプットくれるひと大募集してます。

おわりに👋

つらつら書きましたが、迷ってる就活生に向けてメッセージを送りたいと思います。月並みですがどのような選択をしたとしても、全力でまずは向き合ってみることです。機会が与えられなかったら、社内でも社外でも自分で機会を作ってください。自分ひとりで機会を作る勇気がなければ、同じような思いを持っていそうな人に話してみる。発信してみる。そうすることで、一人で作り出せない機会も作り出せるようになります。

どこに発信してよいか迷ったら、sorano meに相談してみてください。私たちが伴走します。

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次回は、宇宙が大好きだったけど、敢えてウェブメディアの会社に進み、結果的にsorano meの誰よりも事業の立ち上げを経験しているメディア事業部のリーダー ナカムラです。

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