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【対症ではなく原因をなくす】

【対症ではなく原因をなくす】



今お泊りに来ている『マロン』くん。

ペットショップから迎えられて
しばらくしてから具合が悪くなり

病院へ行ったら
片肺が潰れていると言われたそうです。

乱繁殖による先天性の奇形です。

なので、少し外に出て

お散歩するとゼーゼー
ちょっと何かあって興奮するとゼーゼー

前回お泊りに来られた時
ハーネスをしていたので
理由を聞くと

『なんとなく』

と言われた飼い主さん。

『胸を圧迫しないほうがいいので
首輪をオススメします。』

とお伝えしました。

『それは気づきませんでした。。』

と飼い主さんも納得されたので
一安心。

と思っていたら
今回お泊りに来られた時
まだハーネスをしていたマロンくん。

理由を聞いてみたら

病院へ行った時

『この子は引っ張るから首輪よりもハーネスのほうがいいですよ』

と言われたということでした。

マロンくんがこの先も
ストレスなしに
幸せに暮らす方法は2つあると
私自身は考えます。

1.ハーネスを外す。

これは胸を圧迫すれば当然苦しいので
苦しさから解放してあげるという意味で、です。

2.散歩の時に引っ張らないようにしてあげる。

引っ張るにはいくつかの原因が考えられます。

・飼い主さんがリードしてあげていないから
 犬が先に走り出して引っ張る。
・歩き方を知らないために、グイグイ歩いていく。

1.は物理的に外せばいいこと。
つまり主要な症状を軽減させる『対症療法』です。

2.は原因を見つけ、原因をなくすことでストレスから解放してあげる方法。
原因を除去することを目指した『原因療法』

散歩の引っ張りは、原因が1つではなく、しかもその原因による症状も1つではありません。

ということは、
1つの原因からいくつかの問題行動を修正できる可能性もあるということ。

私が一番心配するのは

『かわいそうだからなんでも許す』

という人間の心理です。

この子は、
体に欠陥があるからかわいそうな子。

だから大目に見てあげる。

それが一番、その子にとっては
よくないことにつながるからです。

私の友達の所の子は
前足が生まれつき一本
半分しかありません。

他にもいくつかの
障害を持って生まれ育ちました。

が、

犬としての楽しさや
犬としての幸せを
十分味わいながら
暮らしています。

天真爛漫な可愛い子たちです。

いつも笑ってます🐶

人間たちが必要以上に

『かわいそう』

という
感情を持つことで
犬たちは不安になり、怯え
ストレスを抱えながら
生きることになります。

そしてそれが
問題行動として現れます。

毎日楽しく幸せに暮らすために
生まれて来た命は

人間の考え方や
扱い方によって
ストレスまみれの毎日に変わってしまう。

犬たちは感情を持った
れっきとした命です。

おもちゃでも、ものでもありません。

そして必要以上に愛情や心配をすれば
それに応えようとして

犬たちは依存、心配、
不安を抱えて生きることになります。

飼い主さんが
楽しく幸せに暮らすこと。

それが犬たちにとって
最大の幸せであることを
知ってほしいです。

そして、
犬たちにとって
何が幸せで何が辛いかも
きちんと知ってほしいです。

それを知ることで
犬たちは今よりもっと
幸せに暮らすことが
できるようになることは
間違いないと思っています。

今日も楽しい一日を
お過ごしください🐶


犬の声をお届けし、あなたの声を犬にお届けします。あなたと犬のシアワセな生活、関係のお手伝いをさせていただきます。