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000 動画でよくわかる速習C言語

#003_001_000  動画でよくわかる 速習C言語(2021)

---以下、Amazonより転載

出版社からのコメント

理想のプログラミング学習環境で学ぼう!

C言語プログラミングに初めて取り組む方のために、多くの図解、演習問題、ていねいなソースコード解説、情報処理の基礎やC言語に関する多くのコラムを添え、単元ごとに初めてC言語を学ぶ方の「頼れるガイド」となるよう可能なかぎり配慮したわかりやすい内容にしました。

・動画学習:手軽にわかりやすくノウハウを知ることができる
・書籍学習:知りたい情報や忘れてしまったことをすぐ・後から確認できる

の両方の特徴を持った書籍になっています。各単元ごとの解説動画へQRコードからアクセスすることができる「理想のプログラミング学習環境」を提供します。
C99とC11の内容を取り入れ、コンパイラはMinGW GCCを利用します。(Windows環境で解説)

『速習C言語入門-脳に定着する新メソッドで必ず身につく』(2006年、2012年発刊)の新・改訂版。

目次:


第1章 機械のコトバと翻訳者
第2章 C言語の基本作法
第3章 データと型
第4章 式と演算子
第5章 制御文
第6章 標準ライブラリ関数
第7章 ポインタの仕組み
第8章 関数の自作
第9章 ビットを意識する
第10章 構造体を使いこなす
第11章 ファイル入出力

著者について

菅原朋子(すがわらともこ)
ソフトウェア開発会社にてアプリケーション開発に携わる。現在、福島県立テクノアカデミー郡山職業能力開発短期大学校講師。担当科目はC言語およびC#、Javaプログラミング、基本情報技術者試験対策、卒業研究など。著書に『ドリル&ゼミナールC言語』(マイナビ出版)、『ゴールからはじめるC#』(技術評論社)がある。また、2016 年よりオンライン動画学習サイト『LinkedIn ラーニング』にてプログラミング基礎講座の講師も手掛ける。
---以上、Amazon紹介より転載

趣旨

 日本のとあるプログラマー養成機関では約隔月毎に1カ月に渡る試験が実施されている。私は2022年8月に参加し残念ながら不合格となったが、そこで得た経験はとても貴重な体験だったと言える。今後の私の生き方がその体験を有意義なものだったかを決めることになるので現時点ではまだ主観的感想でしかない。
 9月末近くに体験記を別のSNSで上げる予定だが、歳をとって悩める人たちに向けて少しでも合格をつかみ取ってもらいたいという思いがある。そのため試験に挑む予定の高齢者のために良いと思った1冊を紹介しておく。

利点

1.動画と書籍の2つのインプット方法


 本書の利点は、各章各項毎に解説動画が設けられていることである。初学者はまず分からないことが多い。分からないことが多いため、精神的な負荷がかかりすぎるため挫折しやすい。だから動画付きの書籍は書籍を概要的に省略しつつ解説を行っているため、動画と書籍の2方向でインプットを行い理解を確認することができる。

2.サンプルコードがあること


 プログラマーに求められることは求められた成果物をコードを書いて実現することにある。だからどう書けばどういう動作を機械が行うかを多く知る必要がある。そのためにはひたすらコードを打ち、ひたすら動作を確認し、ひたすらエラーを吐き出し、ひたすらエラーをひとつずつ解析し、ひたすらエラーひとつずつ修正し、ひらすら試しては直して目標としている成果物をつくることが求められる。
 「ひたすら」としつこく書くほどのプログラマーの現実

 残念ながら試験でも、仕事でも、時間は限られており常に期限が迫っている状態に精神を病む人が多いだろう。試験で私が学んだことは写経から始まったとしても最終的に自身の血肉として安定とした知識として理解して身につけていれば、成果を達成できるということである。人に聞こうが楽な方法を取ろうが理解してゼロから学んだことが応用できるようになれば結果がすべてと考える。
 だからとにかく手を動かすことをおススメする。そして書籍にないことで試してみたいと思ったことは絶対すべて試すとよい。目の前で起こった現象が自分の経験となるから。
 そしてさらに注意点として強調しておきたいことは基礎知識を身につけていないと相手から教わろうが写経しようがその後につながらないほどやっていることを理解できないことである。

3.整理された図解

 プログラミングには言語ごとに決まった文法や作法がある。そうしたルールや種類について作表で整理されており、頭の整理がしやすい。

4.5ページに及ぶ適度な索引


 索引は著者の頭の中である。重要な事項を索引で整理されているか索引が用意されているかは書籍の評価基準の一つでもある。技術書や体系書には目次では足りないほどの情報がある。

5.各章のおわりに用意されたまとめとコラム

 C言語などの技術書において論点のまとめと本文では省かざるえない内容をフォローするコラムの充実も必要な要素と考える。コラムの内容は本文に入れると脱線してしまうが、知っていると助かる内容が多い。

6.比較的安価な値段

 技術書は比較的高いが、本書は動画も観れて本文もあるという内容の充実を考えても2,640円(消費税10%込)は比較的安価と言える。コストパフォーマンスがよい。

学習方法

 本書はWindows環境でエディターAtomを使用した環境で解説している。もともとは2000年代頃から出版されていた書籍が2021年にリニューアルされており2022年現時点では最新に近い情報であることもおススメする理由である。技術書は名著もあるため新旧が一概に悪いとは言えない。しかし読者である初心者がこれから言語や技術を学ぶという趣旨を持っている場合においてはとにかく新しい書籍で学ぶことをおススメする。技術の陳腐化やサービスが受けらない環境やソフトが書籍内で紹介されていると別途学習する労力が奪われる。効率よく学びたいのであれば、常に最新の情報を得るべきだ。

1.読むのが苦痛な読者の場合

 まず動画から始めるとよい。初回は倍速を避けるべきである。倍速で視聴する場合の理解度が低いという統計も最近は出ている。

 初見の情報を読むよりも何度か目にしている情報や多少理解や見覚えのある知識を読む方が精神的な負担は減る。それでも優先順位はコードを打つことである。経験に勝る学習はない。
動画視聴→サンプルコードを入力→動画/本書で確認

2.読むのが苦痛でない読者の場合

 こういう方はまずアドバイスは必要ない。自力で学習できる習慣がある人と見ている。おそらく以下の手順で普通に学習を終わらせている人だろう。
本書通読→サンプルコードを入力→適宜本書で確認

30歳・40歳を過ぎている方々

 若宮正子さんを目指したいところだろう。

 残念ながらすべての人が結果を出せるわけではないし、世間の目は冷たい。当然である。前例が少ないものに人は懐疑的なのだ。
 私はプログラマーを目指しているわけではないので、これを読んでいる人よりは気楽なポジションにいる人間だと思う。だが、ある試験で実感した教訓を真剣に厳しい壁を乗り越えようとしている方々に共有したい。

覚悟

1.本書を読んで理解できない場合、
諦めるか諦めずに死に物狂いで人生を捧げるまでやるか決断する
2.本書を一通り理解出来たら、
すぐに問題解決力(アルゴリズム等)を磨く

3.数学的思考も磨く
実際に問題解決のための問題を前にして数学的思考の重要性を痛感したから

 ネットで無料で出来る学習として「苦しんで覚えるC言語」はかなり有名である。本書でなくてもいい。一旦、300~500頁くらいに及ぶ技術書をやれば基礎知識は身につく。

 ただ基礎知識は前提知識のため、土台でしかない。社会で問われるのは問題解決力や論理的思考、アルゴリズムを活用できる思考力と行動力である。

 もし42Tokyoなどの試験を検討中の30,40代の初学者の方がいてどうしても合格したい場合は、事前学習は若い子達よりも入念に行うことをおススメします。20代は差こそあれど成長する速度が速いです。また経験がある人たちはこれまで培った知識を応用出来ます。
 自分たちにはまだ何も武器を手にしていないという事実を軽くみるとまさかの「お城を出たとたんにスライムで死〇」という結果になりますので、せめてこん棒(基礎知識)はしっかり持ってから挑みましょう!

※他におススメしたい書籍として以下にもう一冊ありますが、取り合えず試練に挑む前に最低限学習しておいてほしいことを今回の書籍でしておきました。ご武運を!


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