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キャリアをまとめてみたら4年目のジンクスに気がついてしまった

こんにちは、ちゃわんです。

普段はゆるエッセイと称して、感情のままに記事を書いております。小籠包やワクチンなど好き勝手に書いていますが、結構な頻度でさけぶ情緒不安定さも見せております。

そんなわたくし、実は、工学博士号を持っているのです。

先日、大変ありがたいことに、大学の後輩から、博士課程の学生さん向けに「キャリア」について話す機会をいただきました。

博士課程とは、博士号ゲットを目指して、学生として修行する期間をさします。

後輩に頼られると嬉しくなっちゃいます。気合を入れてスライド作成、事前のリハ、そして根回し。おそろしく熱量のこもった発表が完成したのです。

せっかく作ったスライド。発表だけで終わらせるにはもったいないので、noteでも使っちゃいます。

知られざる博士の世界を、ちらっと覗いてもらえたら嬉しいです。

最近フォローしてくださった方への自己紹介もかねていますので、お付き合いくださいませ。

それではいってみましょうー!

自己紹介

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簡単に自己紹介です。

大学時代はずーっと同じ研究室にいました。学部(4年)、修士(2年)、博士課程(4年)を過ごしました。ながい…。

ちなみに、博士号をゲットするには、科学論文2本を書くことと博士審査の合格が必要です。大学によって条件は変わります。

博士号を取ったあと、メーカーに就職し、研究職を経て開発職になりました。

性格はよく言われるものを書いています。素直!このnoteも正直に書いています。好きなものは沢山。BTSは外せないよね!

キャリアのまとめ

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博士課程時代から今までのキャリアをざっくりとグラフにまとめてみました。横軸は時間で、縦軸はハッピー度。

山あり、谷ありすぎ(笑)

4年おきにメンタルをやっていました。「耐えられないっ、もう辞めるっ」となってキャリアを変えるのがわたしのパターンです。

楽しいこともありますが、メンタルをやってしまったショックの方が記憶に残っています。

大学でなにをしていたの?

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大学では、宇宙探査機の軌道について研究していました。地球から月までどの経路でいくと燃料が少なくてすむかな、を考えていました。

高校生のころ、アポロ13という映画に感動したのがキッカケです。宇宙!ロマンを感じる!わたしもやってみたい!ということで、このテーマを選びました。単純!

1回目の谷

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成果発表で海外に行ったり、論文を書いたり。研究生活は順調でした。4年目に突入するまでは…。

3年の修行期間をへて博士号をとる人が多いのですが、わたしは1年延長しました。ここで強烈な焦りがうまれます。

他の研究室の同期は3年で卒業していくのに、「なぜ成果がないの?どうすればいいの?」と。

博士課程の研究は70%終わっていました。けれども残りの30%ができない。どうしていいのか分からない。

追い込まれた状態になってしまったのに、相談できなかったんです。

80%の完成度で手を打てばよかった。このことをボス(教授)に相談すればよかったのですが、コミュニケーションがうまく取れていませんでした。

ボスには「成果を出さずにのんびりやっている」ように見えたみたい。そんな事を直接言われたある日、限界を迎えてしまいます。

すでに限界ギリギリでしたからね。風船が破裂しました。パーンです(笑)

そして適応障害の診断を受けてお休みへ。色々な人のサポートを受けつつ、最終的には論文を書き上げて卒業することができました。

家族、友人、当時の恋人にはとても助けられました。傍にいてくれるだけでありがたいです。

「箸やすめ🥢」

ここで少しわたしのキャリアから離れます。発表を聞きつづけるのは辛いので、学生さんに質問してみました。よかったら考えてみてください。

仕事をするうえで大事にしたいことは何ですか?

博士号取得にむけて頑張っている学生さん達。「研究」という回答が返ってくるかと思いきや、回答はさまざまでした。

「安定、人間関係、やりがい、長くできること」などなど。

答えてくれてありがとう。博士という同じ目標に向かっているけれど、大事にしたいものは人それぞれなんだな、とジ〜ンと感動してました。

就職で大事にしたこと

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キャリアの話にもどりますね。

メンタルブレイクを経て、もう大学に残るのはやめよう、外の世界に出よう!となりました。

そして、どんな環境が欲しいのかを考えました。

相談しやすい環境がほしかった。競争ではなく協力できる関係がほしかった。そして金銭面の安定。博士課程では補助金がでていたものの生活はカツカツでした。

メーカーでの研究

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無事に就職!ほしかった環境は手に入りました。ちなみに、工学系は博士ウェルカムな会社が多く、スムーズに決まりました。

就職して、車関連のシミュレーションを作成。研究内容は大きく変わりましたが、実験もやったりと新しい経験をつめました。

2回目の谷

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長くなってまいりました。もう少しで終わりますよ〜。

就職して研究者として働いていましたが、2回目のメンタルブレイクを起こしてしまいます。恋人との別れが主な原因でしたが、仕事も辛かった時期だったので、ダブル辛かった!

協力できる環境が欲しいといっておきながら、「なんでも自分でやりたい」人間だったのです。は、、、はずかしい。

でも、仕事はひとりでは上手くいかなかった!失敗ばかりで無力感が大きくなりました。そして、チームにも、もう少し優しさが欲しかった…。

転職も考えましたが、今の会社は嫌いではないので、開発職に社内転職することにしました。

今と未来

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まずは、今の開発職をもう少しつづけてみます。

今後のキャリアプラン?ありません〜。プランを立てると、それをしなければいけない!という不自由さを感じて嫌になってしまうんです。

これまで同様に行き当たりばったりですが、なるようになる!でしょう。

一方で、なりたい自分の姿はあります。今30代、そして歳を重ねても、「よく笑い、好奇心旺盛で、自分の言葉を持っている」こんな人でありたいと思います。

新しいことを始めようと思ったら「なりたい姿に近づけるか」だけは意識するようにしています。

おわりに

長くなりました。ここまで読んでくださって、ありがとうございます!ちゃわんマスターです!

嬉しくない?

ちゃわんマスターはともかく、ここまで読んでいただけて嬉しいです。

博士の雰囲気を感じてもらえたでしょうか?苦労話しかしていない気もします。

わたしのキャリアは、メンタルブレイクの歴史でした。

結局、合っていない環境で無理して働いて、4年目で耐えられなくなっているんだと思います。石の上にも3年というけれどね、もうちょっと早めに気付きたい。

この内容は、これまでnoteに書いてきた記事をまとめたものです。キャリアもしくはライフをまとめてみると、意外な発見があって面白いですよ。

それでは、ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
また次の話でお会いしましょうー!


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