名称未設定_1

「成長マインドセット 」 の感想と概要


マインドセットに関する本。よく「成功するための●個の法則」という本を見かけますが、そういった「成功」が目的ではなく、どちらかというと自分のポテンシャルや努力を「100%効率的に使う」ためのマインドセットという印象です。

環境のことや、会社のこと、自分の置かれている状況に対して、モヤモヤしている人や悩んでいる人にはオススメです。個人的にはものすごいしっくりきましたし、私は読みながら猛省したので、サラリーマンの方には共感できるところがあるんじゃないでしょうか。

以下。備忘録的にまとめて行きたいと思います。

成長マインドセットの研修資料はこちら

本書について 

本書は、部下のマネジメントや人間関係に悩むIT企業勤務・課長の山田が、たまたま入ったカフェのマスターに、成長に対する考え方を図やグラフを使って教えてもらうという、半分小説のような形で物語が進んでいきます。
理想や価値観は人によって違いますが、それに対する「考え方」や「尺度」はある程度汎用性があるのかもしれません。本書を通して、自分が成長するために、今の自分の状況と、何を目指すことが自分にとっての喜びかを、客観的に考える「考え方」や「尺度」の一部を学べた気がします。

Chap.1 成長とは何か 

「たった1日で◯◯が変わる方法」などは存在しなく、成果を出すには「意識・想い・人生哲学」「ふるまい・習慣・行動」「能力・スキル」の3つがバランスよく、成長させる必要がある

画像1

Chap.2 成長を阻害する1つ目のブレーキ

成長を阻害しているのは外的要因でなく、内的要因な事が多い。この章では内的要因を減らす5つの方法を紹介している。
1.ブレーキの存在を知る
 給料・評価が低いなど「悩みブレーキ」を知らずに踏んでいる人が多い。
 解決出来る出来ないの前に、
 自分がブレーキを踏んでいると認識する必要がある
2.ブレーキを踏まない覚悟
 人生の分岐点で悩むの当たり前で、大事なのは選択(決断)した後に、
 アクセル全開で進めるかどうか。
 覚悟するのが難しい場合は、「期間限定」
 2年間は全力で頑張ろう、と期間限定でブレーキを踏まない覚悟を持つ。

画像2

3.他責にしないは100%
 誰が悪いとか損だとか考えずに「自分に出来ることは何だろう」と考え、
 小さいことでもいいので、やると決めて行動する思考と習慣を
 身につけると悩みづらくなる。
 自分の成長にもつながるので、メンタルにもプラス。
4.結果は選択できないが行動は選択できる
 選べない結果に意識や関心が向きすぎて、行動や計画に意識が向かず、
 ベストを尽くせていないのはもったいない。
5.関心の輪と影響の輪
 昇給や昇格、税金制度など、
 自分で決められない事に悩んでいてもしょうがない。
 その悩みが「関心の輪」なのか「影響の輪」なのか見極める必要がある。

画像3

Chap.3 成長を阻害する2つ目のブレーキ

2つ目のブレーキは「大きな子供ブレーキ」。大きな子供の特徴は
・自己中心的
・他者を理解しない
・好ましくないプライド、執着
・トラウマに影響され過ぎている
・正しい軸がない
負の感情にコントロールされた人は、全体視点で考えられず、
論理的な判断や行動ができなくなります。
結果、仲間や部下がついてこなくなる。
<負の感情>
・怒り ・恐れ ・見栄 ・妬み ・自己顕示
対象となる人のポジションによって育成の難易度が変わるので、
Chap.2を鑑みて自分なりの行動を選択する。
相手を変えられなくても、理解しておくだけでモヤモヤは減る。

画像4

Chap.4 成長を促進する1つ目のアクセル

自分を成長させるために、ブレーキを踏まない事と同時に、
より成長を促進させるアクセルとしての「自分軸」を持つ事が大事。
自分と会社の方向性(軸)が合っていると、仕事の充実度や、
個人の成長とのシナジーも効いてくる。

画像5

画像6

Chap.5 成長を促進する2つ目のアクセル

何のために働いているか。
給料のため、自己成長のため、価値をお客様に提供するため、etc...

画像7

画像8

・自分の動機の源泉を知る事と他の価値やバランス、
 強さに関して考えることも成長のアクセルとなりえる
・成長とは4つのベクトルとそのベクトルの先にいる相手に対しての
 価値提供、貢献であり、自分で選択できるものである。
・4つゾーンの動機の大きさが、
 アイスバーグの成長のエネルギーやアクセルとなる
・1つだけでなく、4方向に対して想いが強い方が、
 より正しく成長する可能性が高いかもしれない

まとめ

画像9

自己のアイスバーグが成長の中心にあり、
成長を素材する2つのブレーキを外し、
成長を促進する2つのアクセルをしっかり踏む。

〜実践する際に〜
1、アイスバーグの分割
  具体的な行動がイメージしにくい時は、
  任されている業務一つをアイスバーグと捉える。
  営業であれば、明日行く提案を一つのアイスバーグと捉え
  ・営業先への思いの強さは?
  ・そこに対しての行動やふるまいは?
  ・スキルに対してしっかり準備したのか?
  を考え、継続的に営業に行く際に、
  行く度にアイスバーグを少しでも成長させることを目指す。
2、主体的体験学の積み重ね
  インプットしたものはアウトプットして初めて価値が出る。
  情報や知識の量に満足するのではなく、
  より本質的で重要なものにフォーカスできる能力を高めると同時に、
  得た知識はできるだけ早く「主体的」に実践することが大切。
  自らの主体的行動選択による「体験」の場合のみ、
  自らの正しい軸が形成される。
  そしてそれを継続的に積み重ねていくことで大きく成長していく。
3、アイスバーグの定期点検
  車や住宅よりも耐用年数が長い人生にも定期点検は必要。
  「何であんな小さいことで悩んでいたんだろう?」
  と感じるほど、成長した自分に出会えるように。
  そして方向性・スピードが合っているか確認するように。



この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

Thank you so much🙌 溜まったお金で、また何か買ってレビューさせて頂きます😁