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誠に申し訳ございません

バイト中、クレーマーらしきおばさまに声をかけられた。おばさま曰く「ここにいる○○と○○が好かんでよ。店長に言っても何もしてくれんし」とのことだ。

私はそうですか〜、そうなんですね〜、と相槌を繰り返し、いつ自分に矢が飛んできてもいいように身構えていた。

ひとしきり不満を述べたのち、「女性がここにおるん珍しいね。アンタがいる時にまた来るわ!」と言い残して何もなかったように退店された。

怒りの矛先が向かずに済み、心から安堵した。人間は話せば分かりあえるのだ。

女性クレーマーの対応はわりと平気なタイプだ。クレームから雑談へ発展すればどうにかなると信じているからだ。正しい方法かは分からないが、今回もこのケースで大丈夫だろうと予測していた。

結果的に読みは当たっていた。しかし男性クレーマーに詰められてしまうと反射的にメンタルがズタボロになってしまうので、なるべくなら対応したくない。

高校〜社会人(20代前半)まで虐めの標的だったせいか、男性が怖いのだ。仲のいい人たちがいなければ、とっくに辞めていたと思う。

この頃から男性を見下したり優位に立ったりする行動が目立った。もちろんその人たちには何の関係もない。浅はかな自己防衛だ。

結婚してからようやく男女関係なく接するようになった。克服、という言葉が当てはまるかは分からないが、長い道のりだったのは間違いない。

何なら転職後は女性陣から浮いていたので、性別の垣根なんてものは最初から無かったかもしれない。これからも男女隔てなく、斜に構えて生きていこうと思う。

読んでいただき、いつもありがとうございます。とても嬉しいです!