コロナの中で

 しばらく間が空きました。富山県では5月4日以来の新規感染者が1名発生。なんとなくの安堵感は漂いながらも、お祭りなどは軒並み中止。11月1日開催予定の富山マラソンも既に中止が決定していましたが、それでも東京からの来客も増えてきたなぁというタイミングです。もとより、東京都の新規感染者が、大型連休以来、2日続けて3ケタに到達しており、どちらかといえば、県境をまたぐなよりも来てくれるな、というのが正直な県民感情でしょう。夏休み(お子さんを抱えるご家庭では、夏休み短縮でそうも言ってられないでしょうが)に帰省や旅行ができるか、というのが今の注目点です。
 新型コロナウイルス対策については、当アカウントでは、常々「大喜利」説を唱えてきましたが、最近は現在の政治自体が「コント」ではないかと感じだしました(芸人さん、コント作家さんには大変失礼を承知のうえです。)。そう見れば、諦観を持ちつつ、冷静に批判も出来るかなと考える次第です。
 4月に安倍首相が表明した布マスク(アベノマスク)を1世帯に2枚配布。これだけでIPPONです。セクシー女優の深田えいみさんはツイッターで「大喜利のお題を出す(ときおり師範代として落とす)」ようになりました(これは本意ではなかったでしょうが、ご本人は楽しんでおられるようです。)が、安倍首相の布マスクは答える側としてIPPONですし、たまにはお題も出されます。
 筆者の場合、アベノマスクは、現在の自宅と、東京の旧居それぞれに届きました。東京の分は、管理をお願いしている方を通じて、何等か役立てていただくようお願いしました。政府はおおむね配布は終わり、効果はあったと閣議決定をしていますが、実際に届いていない方が数万の単位でいて(ライターの武田砂鉄さんはまだ届いていないとしきりに仰います)、厚生労働省のHPにも「概ね」配布完了と書かれています。閣議決定で「効果はあった」って、そりゃ首相夫人を私人と閣議決定するくらいですから、それに比べればまだましな方です。壇蜜さんは「3枚あれば、FRIDAYくらいOKです!」といい、実際2枚使って選挙ポスターに使う人も出る始末。そりゃ「効果はありました」ですよ。
 そのアベノマスク、筆者のFacebookに、「アベノマスク、安倍首相は何枚持っているんだろうか、洗っているのだろうか、洗って乾している姿をツイッターに載せれば、好感度・支持率上がるんではなかろうか」といったことを書いたら、「そんなことさせちゃいけません」とお叱りを受けつつ、リアクションは「いいね」でした(まぁ「だめね」はないですけど)。
 元法相の河井克行代議士と、その妻である河井杏里参院議員の逮捕。両名とも自由民主党を離党し、それを受けて安倍首相は「元自由民主党に所属していた…」と宣う始末。爆笑でしかありません。構成作家は誰なんでしょうね。お笑い芸人につく構成作家もびっくり、キレッキレの笑いの取り方です。
 コロナ禍前に始まった消費税増税対策としてのキャッシュレス還元。これも静かに6月30日で終わりました。10兆円の予備費があれば、これを続けることは何の苦労もなかったはずなのに(数千億円のオーダーだとか)、すっと終わり、その上にレジ袋有料化。キャッシュレス還元を続ければ、レジ袋3~5円もなんてことはないところ、ダブルでくれば実質景気を押し下げる効果は否めません。スーパーにマイバッグを持っていくことは習慣化していますが、コンビニや本屋、衣料品店にはまだ慣れていません。初日は無事にコンビニにマイバッグを持参しましたが、2日目はマイバッグを持っていながら、車に忘れて万事休す。結局レジ袋を購入する羽目になりました(車に取って帰ってもよかったのですが、店員さんを右往左往させるわけにもいかず、黙ってレジ袋いると伝えました。)。これにはまだ時間がかかりそうです。まぁ安倍首相は買い物しないでしょうしねぇ。
 安倍首相やコロナ対策で出てくる大臣や議員、そして東京都の小池都知事に共通して言えることは、「言語明瞭、意味不明瞭」。冒頭でも書いた「夜の街」。これほど定義のはっきりしない言葉はありません。「接客を伴う飲食店」もスナックとキャバクラでは、スタイルも印象も違います。

 ちなみに、NHKでは「キャバクラ店」というのが正しい日本語のようです。「パチンコ店」と「パチンコ」とは、後者が動詞的である点で差がありますが、「キャバクラ店」と「キャバクラ」とは、後者が動詞的ではなく、「キャバクラに行く」が自然です。なぜ「店」をつけるのか、いかないよ合点Yo!(突然ラップ(笑))

 居酒屋は「夜の街」なのか。「自粛要請」ってなんなのか。「休業要請」ではないのか。「要警戒」ってなんなのか。「警戒」でいいのではないか。
 作家でもライターでもなんでもない筆者ですが、会社員という職業の中で、法務あたりをうろうろしており、言葉にはうるさく指導され、指導してきました。その中で、政治を司る人たちが時には曖昧に表現せざるを得ないときはあると思いますが、指示は明確である必要があります。それがおおざっぱであっても方向性は必要です。これは企業の経営者でも、右に行くのか左に行くのかは指示する必要があります。行き方までは指示しないにしても。その意味では、企業の中としては失格でしょう。
 東京都でコロナ新規感染者が増えても、二度と緊急事態宣言も東京アラートも出さないでしょう。出さないように東京都は基準をじんわり曖昧に変えましたし、政府も必死です。不条理ドラマというか、何とか切り抜けようとしながら、「志村~後ろ~!」と国民が声をかける。やっぱりコントです。


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