ありたい未来に「むきなおる」合宿
今週は、チームの合宿がありました。職場から離れた海の見える会議室に出かけて行いました。こうしたオフサイトミーティングは良いですね。場の効果もあって良い議論ができました。
「ふりかえり」と「むきなおり」
合宿は四半期に一度行っています。四半期の活動を振返り、次の四半期をどのように進んでいくかチームで話し合います。これを「ふりかえり」と「むきなおり」と言うそうです。こちらの本にその話が出てきます。
「ふりかえり」はよく聞きますが、「むきなおり」というのがあるんですね。
ふりかえりは、過去を顧みて現在を正す
むきなおりは、進むべき先を捉えて現在を正す
…と定義されています。
「むきなおり」を合宿のアジェンダ設計に活かす
これまで「ふりかえり」も「むきなおり」も特に境目を設けずやってきました。先日の合宿でも意識はしていません。ふりかえれば、自ずと課題が出てきて、その対策を考えることになります。それによって、再度ゴールを目指すことができます。
その際に、進むべき先、つまりゴールを再定義します。そこが「むきなおり」となります。図で言うとこんな感じです。
合宿の設計上「ふりかえり」と「むきなおり」を分けて考えると、たしかに良いなと思いました。特に「むきなおり」によって、「これまでのやり方で良いんだっけ」「本当に目指すのはどこだっけ」という問いが明確になるように思います。
チームでの学びをルーティーンに埋め込む
先のカイゼン・ジャーニーという本は、ソフトウェア開発の現場の話です。いわゆるウォーターフォール型の開発ではなく、「スクラム」という手法で、日々PDCAを回しながら進んでいくプロジェクト推進の世界を描いています。
「決めたことを納期通りに粛々とやっていく」のではなく、「経験したことを振返り、チームで学びながら進んでいく」ことを目指しているのだとわたしは解釈しています。
もちろんウォーターフォール型でも日々学ぶことはあるでしょう。そして、振返りやカイゼンも行われます。違いは、それらをプロダクト開発のルーティーンに埋め込んでいるところです。埋め込まないとやったり、やらなかったりになります。
また、これがないと、「なんか変だなあ」とか「もっとこうすればうまくいくのに」とか「この方がお客さんの利益になるはずだけど、今更言えないしな…」といった思いが塞がれてしまいます。
こういう仕事は、つまらないですよね。
わたし達は、ロボットではないし、AIでもない。
感情のある知性を持った、自ら学び、進歩することに喜びを見出す人間なのだ、と、そんな大仰な言葉が浮かんできました。日常を離れるとそんなメタな視点にも立てるようです。
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