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Good to Great ― KC B team

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小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです
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#経営

計画のパラダイム転換: 未来を描くための経営計画とチームの成長

若いころ、それはそれはブラックな会社で、ソフトウェアの開発をしてました。体力は今よりあったからよかった(?)のですが、いくら寝泊まりしても仕事が終わりませんでした。とはいえ、それは仕事の技術が低かったからです。ある時、この余裕のなさは段取りの問題だと気づき、エクセルでスケジュール表を書くようになりました。そこからうまく仕事がまわせるようになった記憶があります。やることが可視化されるので心理的な余裕が生まれるし、先回りした準備も可能になるからです。 とはいえ、それも思い返すと

クライアントと向き合うなら、自分の価値観に自覚的になろう

わが家の老猫ががんを患っています。もう17歳。年齢から考えても、ターミナルケアの段階です。辛そうには見えないけど、猫は私たちの言葉でそれを教えてはくれない。食欲もあるから大丈夫だろう…のようにしか推測できないのが難しいところです。 見た目としては、眉間のあたりに腫瘍によるコブができています。場所が場所だけに取って調べるとなると、全身麻酔が必要になる。一見、元気だが麻酔で死に至るケースもあると聞きます。そして、がんであるとはっきりしたところで何か大きく状況を変える手が打てるわ

モラハラ社員の存在は組織にとって最大の損失

先日あるチェーン店のコーヒーショップに行った際の話です。次のアポまでに少し時間があったのでコーヒーを飲みながら本を読もうとしていましたが、カウンターの中で男性社員が新人の若い女性社員に細かく指導をしていました。声が客席まで聞こえるのと言い方にトゲがあり、あまりにもしつこい指導だったので読書に集中できなくなってきました。気になったので途中から読書をせずにその指導を観察してみました。 コーヒーショップに居た時間は30分ほどでしたが、1分間に2~3回の頻度でネチネチと指導をしてい

企業向け情報サイトに記事を掲載頂きました

文房具メーカーのコクヨさんが運営されている企業向け情報サイト「経営ノウハウの泉」に私が書いた記事を掲載頂きました。今回は経営理念について書いてみました。経営理念をつくる目的や事例、経営理念を考える際のヒントなどについてご紹介しています。

使命感を更新する対話が組織の動的平衡状態を作る

やはり、経営は使命感に尽きる。 会社の勉強会の課題図書「経営者になるためのノート」。ファーストリテイリング 柳井正さんの著作です。 直近の勉強会の範囲は 第4章「理想を追求する力 経営者は使命とともに生きよ」 ・第四項「使命感がもたらしてくれるもの」 ・第五項「使命感の実現を脅かすものと戦う」 でした。何度か読んでいる本ですが、ここ最近の問題意識と照らし合わせながら色々考えました。 使命感と危機感 経営は経営者の使命感、志が表れたものです。ユニクロの歴史を描いた「ユニ

仕事の意味・意義を感じる機会を設定していますか?

皆さんの会社の社員は仕事をする意味や意義を感じていますか? 自分の仕事が世の中にどう役に立っているのか、その結果世の中がどう良くなるのか、そもそも何を目的にした組織なのか。 最近はパーパス経営という言葉がよく聞かれるようになり、パーパス外でもミッション、ビジョン、ウェイなどを設定し、明文化している企業も増えてきたと思います。 しかし、掲げていることと社員にその思いが浸透しているのかは別な話です。社員に浸透し、自分の仕事の意味・意義を感じていないと遣り甲斐や働き甲斐には繋がり

楽天ブックスさんにてプロモーション対象となっています

楽天ブックスさんにて著書『リーダーは日本史に学べ』を期間限定のプロモーション企画「スーパーDEAL」の対象となっています。大変ありがたいことです。8月24日(土)10時~8月27日(火)10時までの間、ご購入頂いた方に10%ポイントバックされます。 この機会に、更に多くの方にお読み頂けると嬉しいです。

日本経済新聞MJにて著書をご紹介頂きました

8月21日の日本経済新聞MJに著書『リーダーは日本史に学べ』をご紹介頂きました。大変うれしいことで、多くの方に読んで頂けるきっかけになればと思います。 (写真はお客さまから頂いたものです。)

「村社会」と「学習する組織」は似ている?

「村社会」というとどんな印象を持つでしょうか。 アットホームで和気あいあいというイメージもあるかもしれないし、一方で排他的でよそ者を受けつけず、忖度で成りたっている…のようなイメージもあるかもしれません。 「わが社の常識は、世の非常識」のような言葉もときどき聞かれます。大企業に多いです。自分たちの論理だけになっている内向きな文化をさしています。縄張り意識とでもいうのでしょうか。問題になっている”派閥”もそうした意識の表れです。 とはいえ、これをもって「村」を一概にネガティ

著書『リーダーは日本史に学べ』紹介のダイヤモンド・オンラインさん記事(24/8/14)

連載でダイヤモンド・オンラインさんで著書『リーダーは日本史に学べ』のご紹介をして頂いています。 本日は12番目の見出し「内部はもちろん、外部に味方がいないか探してみよ 島津斉彬」の後半部分で、島津斉彬が近代化のために進めた集成館事業を踏まえつつ、新しい事業を進める時にリーダーが果たすべき役割について考えてみました。 新しいことを進める時には、どうしてもリーダーは孤独になりがちなものです。その孤独を受け止めつつも、いかに外部からの協力を得るかが、リーダーとして大事な役割とも感

社員が考えないのは、あなたが思考停止しているから。

「自分の考えを示したいが、あまり言いすぎると社員が考えなくなる」 経営者と話しているといつもこのジレンマの存在に気づきます。 経営者の意志が表れたものが経営です。となるとやはり、その意思は示すべきでしょう。また、それがなければ社員も考えられないように思います。だとすると、ここで言っている「考え」がどういうものなのかを明確にしていく必要がありそうです。 上記のジレンマに表れる「考え」はHow、やり方であることが多いです。つまりは、指示です。もちろん指示すること自体は悪くあり

著書『リーダーは日本史に学べ』紹介のダイヤモンド・オンラインさん記事(24/8/4)

連載でダイヤモンド・オンラインさんで著書『リーダーは日本史に学べ』のご紹介をして頂いています。 本日は11番目の見出し「みなの負担を軽くするため 本社の移転も考えてみよ」の中段部分で、前回の保科正之の明暦の大火での対応を踏まえつつ、実際にあった本社と営業現場の格差について考えてみました。 ※Amazonサイト ※楽天ブックスサイト

M&A後のシナジー実現に必要なこと

中堅・中小企業でもM&Aは普通のことになりつつあります。そうしたなかで、M&A時にはシナジーを期待していたのに、実際にはシナジーを実現していない、ということがよくあります。つい最近でも、その状況をお聞きしたり、ご相談を受けることがありました。なかには買収して10年以上経つものの、全く別会社の状況が変わらない、ということもあるようです。 私はM&A後のシナジー実現や統合作業のご支援をさせて頂くことがありますが、その時には次のような進め方をご提案しています。 ・統合作業を

著書『リーダーは日本史に学べ』紹介のダイヤモンド・オンラインさん記事(24/8/1)

連載でダイヤモンド・オンラインさんで著書『リーダーは日本史に学べ』のご紹介をして頂いています。 本日は11番目の見出し「みなの負担を軽くするため 本社の移転も考えてみよ」の前半部分で、江戸時代初期の名君と言われる保科正之の明暦の大火での対応を紹介しつつ、上に立つ者として大事にすべきことについて考えてみました。 権力者だけが栄えても社会は成立しない、現場にいる民衆がいるからこそ社会は成立する。だからこそ民衆を大事すべき、という、江戸時代初期においては先進的だった考え方を保