第141話 「驚きのラスト」
最近読んだ本の中で、一番驚かされたミステリーですか?
そうですな。
群を抜いて、『銀朱城の朝に』になるでしょうね。
なにせ、あの作品は一度読んだあとに、また頭から読み返してしまいましたから。
作者は、小田詩織という若い女性で、名探偵が出てくる推理小説です。
発表されたばかりの新しい作品というわけではないんですが、先月、文庫版が出たようで書店に平積みされていたんです。
私はそれを馴染みの書店で見つけた、というわけですよ。
血のように鮮やかな赤い帯が巻かれていて、それに目が留まりました。
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2020〜2022年に投稿した意味怖を載せるマガジンです。
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