ギガント・マーダー・マムシの末路

まだピクピクと動いている肉をむんずと掴み、醤油を貯めたボールに突っ込みそのまま喰らいつき、引きちぎる。
旨い。この様子なら串焼きの方も期待できそうだ。
冷蔵庫からビールをごっそり持ちだし、キャンピングカーから出る。焼け始めたマムシのいい香りが鼻を擽る。
一缶二缶三缶───どれも一気に飲み干し、先程の生肉をまた喰らい、またビールで流し込む───
マムシ肉の串焼きはビールの大親友だった───気がつけばダース以上の空き缶が転がっていた。
尿意を覚え、酩酊した体を車まで連れ戻そうとするが、重い。
いいや、面倒だ。ここでしてしまえ。そんな酔っ払った思考の言うがまま、その場にしゃがみこみ、溜まっていた物を勢いよく出しながらああーだのうあーだのの言葉が口からこぼす。
気持ちよく用を足して、残った酒と肉をやっつけ、車に戻り寝床に倒れ込み眠る。
翌朝は二日酔いに呻きながら殺人動物駆除。毎日はこうして過ぎていく。

【続く】