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私の周りの人間は、

なんだかどうも自分の価値がわかっていないのだ。

自分は最悪だの才能が無いと言う口から、最高に光ったセンスの語彙が並べ立てられるのだから。

私はもう呆れてしまって、それに、その人にとって私の言葉など無意味なのだと散々知っているので、毎度口を噤むのであった。

「あなたにはきっと表現をする才があるのね」と言ったら「そうは言うんだけどね、それは違うんだ。僕はね、認められる才が欲しいのだよ」


なによ、私からの言葉じゃ認められたことにはならないのね。
ほんとう、寂しくてやんなっちゃう。

何度も素敵ね、あなたの話す言葉が好きよって伝えていたのに、あなたは一度も受け取らなかったわ。

一度は認めてあげたらどう?他でもないあなた、あなたが卑下するのだから、折角認めていた人たちも呆れて帰ってしまうのよ。

どうか私で最後にしてよね、その才を生かすも殺すも、あなた次第なのだから。

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