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【企画に参加】#心に残るあのエピソードをあなたへ

それはあまりにも突然の出来事だった。
気がつけばいつの間にか企画に参加する運命ハメに。

フォローさせていただいている
Akira Malibuさん(アイラブユー❤️でお馴染み)より突然の丸投げ
…じゃなく、バトンが渡されました。

ご指名いただき光栄です。

どういうことかと申しますと
詳細はコチラ


チェーンナーさんの企画ということです。
よろしくお願いします。

何かしらエピソードを書いて、次の方を指名すればよいのですね。

承知致しました。

もう、やるしかないでしょう。



中2の春


中2の国語の担当教諭はM先生になった。

細身で繊細な芸術家タイプ。
厳密にいうと違うかもしれないけれど、強いていうなら田村正和タイプ。

1年生の時のT先生は人気はあったものの、おじいちゃんタイプだった。

T先生には、内外の文学作品から海外のミステリーまで、大人の本の読み方をみっちり教えてもらった。
楽しかった。
単行本の他に、文庫本、新書版があることも初めて知った。

程なくして、クラスにハヤカワミステリー、創元推理旋風が巻き起こった。

アガサ・クリスティ
エラリー・クイーン
ヴァン・ダイン

海外ミステリーを皆が競って読むようになった。

しかし、二学期からは
T先生の授業は文法オンリー。
殺伐とした日々が続いた。

そんなこともあり、M先生の登場は新鮮だった。

先生は太宰治オタクだった。

『人間失格』に始まり、教科書に関係ない授業内容が多かった。

忽ち人気を博し、中2の春、学年にちょっとした太宰ブームが。

ガール(ボーイ)・ミーツ・太宰治。

入門編として、まず角川文庫の
『人間失格・桜桃』を購入した。

『人間失格』もよかったが、

短編の『桜桃』に惹かれ、
次いで『ヴィヨンの妻』を繰り返し繰り返し読んだ。

今でもたくさんのフレーズが脳裡にこびりつき、もう太宰のものなのか自分のものなのか見分けがつかなくなっている。

『桜桃』は冒頭の

 子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親の方が弱いのだ。


『ヴィヨンの妻』
忘れられないのは、

「いろも出来、借金も出来」

このフレーズが脳内を駆け巡り、
強制的に大人にさせられた気分だった。

そして極めつけは、

「人非人でもいいのよ。私たちは、生きていさえすればいいのよ」

人非人という言葉を知ってしまった以上、
もう「夢見る少女じゃいられない」
という気分。

勉強も手につかないぐらい太宰ワールドに埋没した結果。。。

M先生の試験には、教科書の内容とは別に、初見の文章題の大問が一題出る。

あるとき、当然のように太宰の短編が出題された。
それが何だったか。
読んだことがある作品だったか、どうなのか、まったく覚えていない。

ただ学年の最高点が発表されて、それがわたしの取った点数と一致していたので驚いた。

名前は発表されなかったけれど。

後にも先にもこんなことは一度きりだから、今日はここで自慢させていただく。

『桜桃』『ヴィヨンの妻』は
青空文庫でも読めます。
短編ですので、興味のある方は是非。

以上、太宰治を読んで少女が大人になったエピソードでした。

(何でもエピソードです、と強弁することは可能です)


ところで、この方のこの一風変わった作品、わたしは少し太宰っぽいと思うのですが、如何でしょう?
 ↓




さてさて、
いよいよ恐怖の時間がやってまいりました。


この企画は、リレー形式ということで、どなたかにバトンを渡さなければなりません。

次はりんどんさんへ。。。
と見せかけて


たぶん、豊富なエピソードをお持ちのはず。
わたしの愛する永遠の沖縄ガール、めっこさん✨✨次、よろしくお願いしまーーす!

(ウラマナイデネ)

noteって皆さんのエピソードの宝庫だと思います。

何を書いても素敵なエピソードになること請け合いです。
(主催者の方、勝手なことばかり言ってごめんなさい。)

ルールに則って
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めっこさーん
重ね重ね
ヨロシク!