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親心と老婆心

1歳7か月の孫が保育園に入った。


幼稚園は、ギリギリ物心のついた人が入る所だが、保育園1歳児クラスはわけわからん人達の集団だ。

我が家は全員幼稚園出身者。

初の保育園ということで、

赤ちゃんの集団生活とは
どんな感じなのか。
興味津々だ。

娘の仕事復帰は4月半ばから。

短時間の慣らし保育から始めて、お迎え時間は徐々に遅くなり、
今は16:00まで。

ひとりの時間を満喫しながらも、娘は我が子のことが気になって仕方ない。

初めて園庭で遊ぶ日、
居ても立っても居られないので、
娘は我が子をフェンス越しに覗き見。
不審者に間違われないよう、少し距離をおいて動画撮影。

赤い車にまたがる豆粒のような我が子を撮影し、すぐにわたしに送ってくる。

あの自由奔放型の娘が一人前の親になったものだなぁ。
感慨深い。

朝、保育園に送って行くと
親と離れるのが嫌で
泣き叫ぶ子もいるらしい。
昔からよく見る光景だ。

孫は後ろを振り返りもせず
さっさと中に入っていく。

嬉しいような寂しいような。

毎日届く先生からのメールには
昼食のメニューと写真。
そして園での様子を伝えるコメントが。

食事も足りないのでは?というくらいモリモリ食べています。

食事は本当に意欲的で、巡回してくる栄養士が感心していました。

主食、副菜、デザート、間食
それぞれ完食と書かれている。

食いしん坊の孫のことだから
まぁ、これは想定内。

しかし、ある日お迎えに行ったとき、娘の目の前で孫はお友達の頭を叩いてしまった。
娘はショックでちょっと涙ぐんだらしい。

また別の日には、

お友達のおもちゃを取ってしまい「う〜」と言われてしまいました。

こんなコメントも。

連日の給食完食は嬉しいのだが、我が子のバイオレンスな一面を知り、娘は一喜一憂。

まだ1歳。悪気はないんだから、そのうち物事の善し悪しがわかるようになるから、と慰める。


〇〇ちゃん、今日の給食美味しかった?
保育園は楽しかった?

ビデオ通話で話しかけても
孫はぽかーん。


毎日思いっきり遊んで美味しい給食が出てくる夢のような場所。
そんな保育園に行くのは楽しいに決まってる。



親の心子知らず

老婆の心孫知らず

それでも子どもはすくすく育つ。