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天然の美

透明感のあるキラキラしたものに惹かれるのは、女性にありがちなさがでしょうか。

鉱物、宝石、ガラスの類いが大好きです。

宝飾品売り場で現物をチラリと見たり、鉱物標本を見たり、図鑑を眺めたりするのが、わたしの秘かな愉しみです。

そんなわたしが、出会ったのが
こちらの本。
 ↓

BRUTUS 特別編集 合本
『珍奇鉱物』


パラパラと頁をめくり、写真を眺めているだけで幸福になれます。

わたしは決して高価な宝石を欲しがったりはしません!
1650円の本で満足できれば、お安いものですね。

この本で、「ファインミネラル」という言葉を初めて知りました。

鉱物は、地球の悠久の歴史の中で奇跡的に産出されます。その鉱物に学術的、科学的な資料という側面からアプローチするだけではなく、優れたアート作品のように、芸術性の高さと美しさ、稀少さに価値を見出すコレクションの文化があります。そうしたコレクションの対象となる鉱物が、「ファインミネラル」と呼ばれます。

p.50より抜粋


このキラキラした世界を、言葉でお伝えしたいのですが、伝える術を知りません。
本屋さんに行って、ぜひ手に取って、ご覧になってください。

(立ち読みを推奨するわけではありませんが…)


とはいえ、「こんな感じ」とわかっていただくために、標本写真の一部をご紹介します。

(スマホ写真を載せるのは気が咎めますが…)

フローライト/カルサイト
エルバイト トルマリン/レビドライト



天然の美に、ただただうっとりです。


ドイツに、ファインミネラルのトップコレクター、ファビアン・ヴィルドファングさんという方がいらっしゃるそうです。
彼がドイツのミュールハイムにオープンさせたプライベートギャラリーがあるらしく、コレクションが紹介されています。
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また、レバノンのベイルートには、とてつもなくハイクオリティなファインミネラルを集めた私立博物館があるらしい。
サリム・エディさんというコレクターが手掛けるMIMミュージアムです。
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更に更に、
世界一のコレクターといわれるのが鉱物・宝石商のビル・ラーソンさん。
鉱山も所有され、学術的な知識のある鉱石に造詣の深い方です。
彼のコレクションはスミソニアン国立自然博物館に常設展示されているものもあるとのこと。
70年以上もかけて収集した膨大なコレクションと、蓄積してきた知識が世界一と称される所以だそうです。
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以上の方々がファインミネラルの世界屈指のコレクターのようです。


老婆の知らないファインミネラルの世界。
あまりに眩し過ぎます。


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