『ゴッドファーザー』を観ながら
夏の疲れが蓄積しているのか、今ひとつやる気が出ない。
二日連続で、『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザー PART2』を観た。
NHKBSプレミアムシネマで、3日連続、『ゴッドファーザー』特集をやっている。
今まで、何度も観ているようで、実はまともに観たことがなかった。
筋が複雑なこともあるけれど、目を背けたくなる殺戮シーンが多い。
なのにところどころで、つい居眠りをしてしまう。
だから余計に筋が追い切れない。
とにかく、登場人物が多すぎて混乱する。
やたら、「ドン」が出てくる。
マフィアの親分はみんな「ドン」と呼ばれている。
ドンといえば、「ドン・キホーテ」「ドン・ガバチョ」などが思い浮かぶ。
日本では、「首領」と書いて「ドン」と読む。
無駄話はさておき……。
途切れ途切れでも最後まで観ていると、壮大な一大叙事詩が胸に迫ってくる。
この作品は、一種のファミリーヒストリーともいえる。
ニーノ・ロータのテーマ曲が物哀しい。
「身内以外に本心を見せるな」
マーロン・ブランド演じるマフィアのボス、ドン・コルリオーネの言葉だ。
身内は決して裏切らない。
やられたらやり返す。
裏切り者は消す。
これがマフィアの掟。
堅気で線の細かった末息子マイケル(アル・パチーノ)が覚醒し、冷徹なマフィアのドンになっていくのが見どころだ。
そしてPART2では、ビトー・コルリオーネ(ドン・コルリオーネ)がシチリアからアメリカへ旅立った経緯が明かされる。
若き日のビトーを演じるのは、ロバート・デニーロ。
回想シーンを挿入しながら、マイケルがドンとして成長していく過程と苦悩が描かれる。
大雑把にいうとそうだが、家での映画鑑賞はどうしても、集中できない。
途中で麦茶を沸かしたり、夕飯の支度をしたり、ついつい何かを始めてしまう。
台風の被害が各地で出ている。
こちらは、一日晴れていた。
と思ったら、夜の10時頃から、強い雨が断続的に降り始めた。
やはり、何となく怠いような、無気力な感じ。
気圧の関係もあると思う。
note界隈では、このところ「休みます」宣言をされる方が多い。
何となくどんよりするのは、そのせいもあると思う。