アラン・ドロン『地下室のメロディー』
NHK BSのプレミアムシネマで、フランスの2大スター、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが共演する『地下室のメロディー』を観ました。
【簡単なあらすじ】
5年の刑期を終えてシャバに戻ってきた初老の悪党 シャルル(ジャン・ギャバン)は、人生の最後に、もう一山当てようと、カンヌのカジノの売上金を強奪することを企む。
仲間に引き入れたのはムショで知り合ったチンピラのフランシス(アラン・ドロン)とその義兄ルイ。
金持ちの青年になりすましたフランシスは、カジノのあるホテルに長期滞在し、カジノの踊り子と懇意になる。
やがて、一般客が立ち入ることが出来ない舞台裏にも自由に出入りできるようになる。
シャルルの綿密な計画に従って、実行役として、体を張って地下金庫を襲撃するフランシス。
まんまと売上金10億フランをせしめることはできたのだが、まさかのアクシデントが…。
想定外の出来事に、計画変更を余儀なくされる。
追手が迫る中、札束を詰め込んだ鞄を抱えて逃げ切ることができるのか。
アラン・ドロンといえば、二枚目の代名詞。
物心つくかつかないかの頃に、テレビで『太陽がいっぱい』『黒いチューリップ』などを観た記憶があります。
大人になり、岩波ホールで、ルキノ・ヴィスコンティの『山猫』を観たこともあります。
『「D'URBAN(ダーバン)」のCMも印象的。
『地下室のメロディー』を観て、アラン・ドロンの青年時代をじっくり鑑賞することが出来ました。
彼なら、こんなキザな台詞もお似合いです。
こういった懐かしい映画を観ると、防犯カメラがあったら無理だなとか、スマホさえあればな…とか、思ってしまいます。
いや寧ろ、こういった文明の利器の出現で、なにもかもがつまらなくなったような気がします。
今は科学捜査を駆使して事件を解決する現代風の面白さはありますが、その分、心臓の鼓動が伝わってくるような、手に汗握るようなハラハラドキドキ感が失われてしまいました。
衝撃のラストシーンに、記憶が蘇りました。
この映画は確かに昔、観たことがある!
ついでに、ホンダ プレリュードの懐かしいCMも。