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新語を使う勇気

巷にすっかり定着しつつある言葉でも使用するのに未だに抵抗のある言葉があります。
例えば「真逆」という言葉。

ネットで調べたところでは、2000年頃から使われ始めた新語だそうです。
20年以上前ですから、もはや新語ではないですが、わたしのような昭和レトロ人間は、「正反対」というほうがしっくりきます。

「めちゃくちゃ」という副詞もすっかり定着しています。
上方の人が使う言葉だと思っていましたが、今は日本じゅうに広く普及しています。
「非常に」や「とても」に置き換えられますが、それでは何かよそよそしく、ニュアンスが違う気がします。

わたしも会話では多用しますが、目上の人の前ではさすがに使えません。
以前は文字にするのも躊躇っていましたが、noteは口語的に書いているので、許容範囲内です。
「めっちゃ」だと更に砕けた印象があります。

現在当たり前に使われている言葉も、かつては新語だった時代があったのかもしれません。
権威ある国語辞典に載れば、
お墨付きを貰ったも同然です。

実際に新語を使う際には、気恥ずかしさと、使ってみたい衝動で気持ちが揺れます。
軽薄に見られないだろうか、いや、流行に乗り遅れたくないし、若く見られたいし…
ちょっとした葛藤があります。

ヤバい…
この言葉もうっかり口をついて出てきますが、公式の場ではなかなか使う勇気はありません。
昔ながらのネガティブな意味の他に、「素晴らしい」「素敵」という新しい用法があります。

ヤバい人といわれたら、手放しで喜ぶことにしています。