印刷会社のアルバイト
一時期、東京タワーに程近い虎ノ門の印刷会社でアルバイトをしていたことがあります。(40〜50代の頃)
社長を含めた3兄弟と
兄弟の奥さんふたり。
社長の息子さん。
そして職人気質の従業員数人。
家内工業という感じの会社でしたが
最新式のすごい機械も導入していました。
3時のおやつには
袋菓子などの駄菓子が数種類と
熱い緑茶が出るのですが、
土曜出勤の日や繁忙期などは、
ご苦労様という意味を込めて、嬉しいおやつが出ることがありました。
岡埜栄泉の豆大福
麻布十番の浪花家総本店の鯛焼き
新正堂の切腹最中
どれもあんこの和菓子です。
5〜6個紙に包んだのを、お土産に頂くこともありました。
土曜日は、2番目のお兄さんの自宅がある中目黒のパン屋のサンドイッチや菓子パンをどっさり頂くこともありました。
仕事がある期間は年の半分くらい、
不定期な仕事で、原稿が入ると
前日突然電話がかかってきます。
半日で終わることもあれば、忙しいときは稀に夜の8時、9時に終わる日もありました。
アルバイトは新聞の求人欄を見て応募した2〜3人。
時給が安いと不満を漏らして辞めた人もいます。
掛け持ちしている人も定着せず、
最後はわたしひとりになりました。
3兄弟のべらんめえ口調
奥さん達の気さくな人柄
アットホームな雰囲気
あとはやっぱり、おやつも魅力だったかな。
始業が早く、通勤は大変だったけれど
早く終わった日は銀座に出たり、外務省の前を通って六本木や青山あたりまで歩いたりして、寄り道も楽しみでした。
*写真は新正堂の切腹最中
お店の場所が浅野内匠頭が切腹した終焉の地ということで、それに因んで名づけられたのだとか。
心からのお詫びの気持ちを伝える
お土産の定番です。