脳震盪についての基本

みなさんこんにちは。

引き続き脳震盪について。

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ラグビーや柔道で頭に衝撃を受ける、体操で高いところから落ちる、サッカーや野球、バスケットボールで勢いよくぶつかる、スキーやスノーボードで木に衝突する、交通事故・・。そのようなアクシデントで頭部に怪我をすることを頭部外傷と言います。 その結果として、頭の骨折や出血に至らない場合でも、衝撃によって脳が激しく揺さぶられることで、脳の組織や血管が傷つく脳損傷や脳の活動に障害が出る脳震盪が起こります。

脳震盪はどんなに注意しても、練習中や試合中、また日常でも起きてしまうこともある、予測不能な障害です。

そして頭部外傷により亡くなられてしまう方もいる、怖い障害です。

しかし、これを予防することはとても難しいことで、脳震盪を起こした後にどう適切に回復させていくか?ということの方がとても大事です。

そして怖いのは、一度脳震盪を起こした人が再び起こす確率は、起こしていない人の6倍という統計もあります。 脳震盪を何度も起こす可能性があるのが、スポーツの特徴です。

脳震盪を繰り返すことで、次のような危険性や症状があります。

1、急性脳膨張・・1週間以内など比較的短い期間に脳震盪を繰り返すと、命に関わるような脳の浮腫が起こることがあります。「セカンドインパクト症候群」と言われることもあります。

2、脳震盪後症候群・・ワンシーズンに何度も脳震盪を繰り返すと頭痛が長引いたり、めまいやイライラ感、集中力の低下、疲労感などが現れます。繰り返すことで他にも、理解力や問題解決能力の低下、運動機能の低下、性格の変化、うつ状態や不眠、学力低下など慢性的な症状を引き起こし、それが3ヶ月くらい立っても戻らないことあがあり、脳震盪後症候群と言われています。

3、慢性外傷性脳症・・長期間にわたって脳震盪を繰り返していると、認知症やパーキンソン病のような症状を引き起こすことがあります。ボクシングのパンチドランカーが良く知られていますが、アメフトやサッカー、アイスホッケーでも起こります。アルコール中毒のような動きになったり、怒りっぽくなったり、性格が変わってしまったりすることがあります。映画「コンカッション」を見ていただけるとどんな状態か分かるかと思います。

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