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兄の結婚式で泣いた、泣いた。

兄が結婚式をした。

素晴らしい天気とたくさんの方に見守られ式を終えた。

久しぶりに涙を流した。この涙が教えてくれたことは、自分の人間らしさだ。

なぜ泣けたのだろうと考えると、

①兄がたくさんの方に見守られながら、自分の好きな人と将来を共にすることを誓い合っている姿に感動した。一緒に家にいるときにはキャッチボールをしたり、つまらないことを話し合ったりと特段仲が言い訳ではないのだが、やはり兄弟というものは特別な存在。その特別な存在である兄が一人の男として立っている姿はなよなよはしているが、肩幅だけはでかくて兄らしくてかっこよく見えた。結婚式のマジックかもしれないが、家ではスマホばかり見てる男なのにと、人の一面を見てその人を理解した気になっている悪い癖が出たが、兄かっこよかったぜ。

②もう一つの理由はもらい泣きだ。前に立ち、拙いながらもスピーチをしている兄に対しては泣くほど感動はしなかったが、その兄の姿を見て祖父が泣いている。普段は口数少なく、頑固な昭和な祖父が泣いている。その姿に兄が結婚することが誰かの幸せになっているのだなと思い、涙した。今まで部活の最後なんかは空気感で涙を流さなければと思いながらも泣けなかったが、今回は涙が自然と溢れた。自分もしっかり泣けるんだと意外だった。きっと今までは人の目というものを異常に気にして泣きたいときも泣けなかったんだな。その枷も少し外れてきたのかな。泣きたいときには泣いて、苦しい時には苦しいと叫ぶ、それが正しく生きているということだろうな。そんな気付きもあった。

追記で

兄がもちろん主役の結婚式で自分が目立とうなど思うわけもなかったが、自分も主役になれる日が来るのかなと考えた。誰かが喜ぶからではなくて、自分が主役として喜び、その主役の姿を見て、泣いたり笑ったり、幸せになってくれる瞬間を多く作っていくために生きねばなとつい思った。

いい式をありがとう、兄と新婦さん。

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