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何者でもないオカンでも「DX人材」になれる  #研究報告書

2016年に会社員を辞め、主婦、職業訓練、パートを経て2022年3月にフリーランスとして開業届を出した私。

今は主に知人からの業務委託という形でウェブサイト制作や翻訳、資料作成、研修講師など、頼まれるがままに仕事をしています。

収入面(今は夫の扶養範囲内)でもやりがいの面でも、何かを変えたい。もっと新しいことに取り組み、自分を活かせる分野を広げたい、と思っていた時に妄想したのがこちら。

人材不足のIT業界。「活躍」が期待される「女性」。この2つを掛け合わせて日本のデジタル競争力を上げることができないか?

名付けて「おかんDX」。6ヶ月の活動を振り返ります。

◆実験の目的と背景

実験の目的と背景について、半年前に作成した「研究計画書」はこちらです。

途中経過を記した「中間発表」では、新しい働き方LABの「パワーワード賞」をいただきました。

◆研究活動の概要

<当初想定の活動概要>

当初予定していた活動の概要は次のとおり。

IT業界に興味を持つ40代女性が、今までの経験とスキルに加えて最新の情報・社会的ニーズを知ることで「DX人材」として仕事ができるようになるのか。身をもって検証したい。

研究計画書より

前半3ヶ月でIT関連の資格を取得し、ランサーズ等のプロフィールをアップデート。後半3ヶ月はDX案件の内容と求められるスキルを検証し、見合ったレベルに達していれば、応募。報酬獲得。という計画でした。

<実際に行った活動概要>

「DXとは?」ということを論じると5000字超の記事を何本も書けるくらいの知識は得たのですが、ここではあえて詳細を語るのは控えておきます。(もし「オカン、DXって何?教えてよ!」「オカン、DXについて語ろうよ!」という方はご遠慮なくDMください。)

実現できたことは次の通りです。

  • クラウドコンピューティングサービス Microsoft Azure に関する資格取得 (AZ-900)。

  • 経済産業省主催 デジタル推進人材育成プログラム「マナビDXクエスト」参加。第1ターム(前半3ヶ月)GOLD 終了。現在第2ターム進行中。

  • 各種デジタルツールの学習(Python、RPAツール(UiPath、Power Automate)、BIツール(Power BI、Looker、Tableau)、Googleデータアナリティクスコース(「学習中」「学習予定」を含む(←いや、予定もありかい!))

  • 新しい働き方LAB 中間報告書 で「パワーワード賞」受賞 

  • Twitterライブ配信(毎週木曜夜9時〜 with 島村竜一 さん )

ライブ配信については島村さんの Twitter にアーカイブもありますので、ぜひご覧下さい!( https://twitter.com/choineta )

<できなかったこと>

  • ランサーズ登録プロフィールの更新や案件への応募

  • 「DX」パッケージ(自分のスキルで受けられる仕事の商品化)の作成

  • 実際の「仕事」としてDXに関わること

できなかった理由については、まず、まだまだ学習中というか、人のお役に立てるレベルではないように思ってしまい、応募・受注には至りませんでした。

そして、DXの仕事との出会い方にも少し戸惑いました。これについては後述。

◆結論と根拠・気づき

<実験活動から得られた結論>

結論:何者でもないオカンでも「DX人材」になれる

<その根拠>

DXの分野では人材が不足しており、さまざまなレベルでの対応業務がある。
必ずしも「つよつよエンジニア」である必要はない。各種ツールも次々に登場しており、最低限のITリテラシーと学ぶ意欲があれば、誰でも関わることができる。オカンも例外ではない。
何より、DXを進めていく人は普通の人たち。その人たちの気持ちを理解できることが一番大事。

<そこから得られた気づき>

誰でも何でも「やればできる」ということ。まずは「これ、やりたい!」と声に出すことが大切。

「できる、できない」よりも「やる、やらない」。やってみたらできることがたくさんある。

社会との繋がりを求め、スキルを持て余している人達(オカン含む)こそ、学びの機会があれば、DXを推進する力になれる。

◆研究に関する考察・これから

ここでは少しDXについて少し触れたいと思います。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)の私なりの定義は「データやデジタル技術を使って課題を解決し、働き方や生み出すものを良い方向に変化させること」です。

学ぶ過程で、そのプロセスには3つの段階があることが分かりました。

  1. デジタイゼーション (Digitization):今までアナログでやっていたことをデジタル化すること。(例:紙の帳票→エクセルで入力→自動化ツールで省力化)

  2. デジタライゼーション (Digitalization):業務やプロセスをデジタル化すること(例:レンタルビデオ→動画配信サービス、レンタカー→カーシェア)

  3. デジタルトランスフォーメーション (Digital Transformation):上述

ただ、現状フリーランスとして関われそうな仕事は、上記1と2の部分が多いです。(もちろん自分のスキル不足もありますが)
例えば業務効率化のためにRPA(自動化のシステム)を導入する、ウェブサイトからデータを収集する、など。まずはこの辺りからはじめて、スキルや経験を身につけていく必要がありそうです。

でも、最も価値があるもの、そして最終的に目指すべきものは、上記3のDXかと思います。1・2はあくまで「手段」であり通過点。3のDXこそが「目的」であり、最終ゴールです。
ですが、最終段階のDXに関わるには、デジタルに関する知識・スキルはもちろん、業務全般やビジネスの経験・知見も必要になります。
やはり会社員として、業務内容に精通し、顧客ニーズやマーケットを知らないと、DXには関われないのでは、とも思えます。

否、オカンとしては、それこそが変わってほしいな、という気持ちがあります。

もちろんデータの扱い方や、デジタル分野の知識・スキル・経験は必須です。
でも、DXを実践していく「人」の部分もそれ以上に重要だと思います。
そして、その「人」は、必ずしも「中の人」である必要はないかと。
外から見てこそ分かるその会社の良さ、強みがあると思います。それをどう生かすかのアイデアも、いち消費者として提案できるかもしれません。
長い間で培われ、この先も続いていく人間関係の輪の中にいる人にはなかなか言いにくいことも、良い意味で「しがらみ」がない外部の人材であれば、臆せず言えるかも。

既存業務で忙殺されている会社にツールの導入を提案したり、データ分析の結果をどのように生かすべきかを一緒に考えたり、外部人材だからこできることもあるかと。

と、妄想大好き「知らんけど」てへぺろオカンも、もしかしたら役に立つかもよ〜、と匂わせておいて、締めくくりたいと思います。

◆全体振り返り

さて、タイトル、そして結論で

何者でもないオカンでも「DX人材」になれる

と、堂々と言い放ちました。が、大事なのは

何者でもないオカンが「DX人材」になった

ではない、ということです。
はい。それで1円でも稼げていたら、「なった」と言うことができました。が、それは実現していません。(してへんのかーい!)
なので、次の私の野望としては「なった」と胸を張って言えるようになることです。もしくはDX人材を「生み出した」と言えれば最高です。

各種プログラムに参加したりしつつも自分の学習に忙しく、仲間を作ったり、チームで動いたりすることがなかなかできませんでした。これからは、コミュニティ作りや、チームでの企業様へのDXサポートなどを実現していきたいです。

6ヶ月前の記憶があまりない「The その日暮らし人間」なのですが、なんとなく、人生が「ゴロン」と前に進んだ気がします。来年は忙しくなりそうな予感がしています。(オカンと一緒に何かしたい人、早めにお知らせください!カモン!)来年の話をすると鬼に笑われそうですが、笑われることには慣れているので大丈夫。

そして、おそらく来年も #新しい働き方LAB に参加すると思います。DX人材育成プログラムの #マナビDXクエスト にも。そんなふうに思えるきっかけを与えてくれた あたラボ の皆様、本当にありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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