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プロテクター

監督は鬼才といわれた
ジェームズ・グリッケンハウス
主演はNo.1 アクションスター
ジャッキー・チェン
この二人が組んだのが
「プロテクター」
(1985年、アメリカ、香港)

今でこそ情報が氾濫していて
ウィキペディアにさえ
撮影中から監督と主演の二人が
相当に反発し合ってたとあるが
完成したものが気に入らず
ジャッキーは自費で追加撮影してまで
アジア版を作って満足したのだろうか

公開された日に映画館に見に行った
“こんなジャッキー誰も知らない”
というポスターの文字通り
これまで見た成龍作品で最も駄作
当時は本当にそう思った
今ふりかえれば
16歳の俺はまだまだクソガキだった

Blu-rayを購入しアメリカ公開版を
数年前に初めて見て印象が変わった
陽気なジャッキー・チェンらしさは
確かにセーブされた出来栄えだが
作品としてのクオリティは高いと思う
もちろんテンポ重視なので
ツッコミどころ満載なストーリーだが

サントラ盤にきちんと収録されている
エンディングテーマ
「One Up For The Good Guys」で
NG&撮影風景が流れるのは
なんと日本劇場公開版のみで
ジャッキー版もジェームズ版も
ラストシーンのままエンドクレジット

当初「ダーティーハリー」のような
ポリスアクションを撮ろうとしてた
ジェームズ監督のやりたいことは
オープニングからボート爆破、
署長に叱られるまであたりで終わってる
以降は普通に香港映画であり
真新しい演出は皆無ぜよ

ジャッキー版、日本劇場公開版の方は
最後の格闘シーンが追加された分
満たされるのは否定しない
しかし追加撮影によって
当時、人気だったサリー・イップが
香港でのシーンで出演しているが
ジェームズ版には彼女は一切出てこない

スポーツジムでのコミカルな演出とか
冒頭の重厚な雰囲気を
完全にブチ壊してることに気付いたとき
ジャッキー・チェンの失敗は
ラストの格闘シーンの追加だけで
終わらせなかったことだな、と
俺は確信しちまったよ

ヒロインであるムーン・リーも
サリーの出演によって
ヒロインっぽくない扱いになってるし
父親の殺され方も全く違うからね
ケン・ソーンによるサントラ盤は最高!
日本では廃盤なので輸入盤を買って
パジェロミニでもよく聴いてるよ

Kazz Yanagawa

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