
おもしろ記事を編集するときに気をつけていること
ボクはCRAZY STUDY(クレスタ)という、おもしろライターのためのメディアを2年弱くらい運営している。その編集長として、これまで100記事ほどのおもしろ記事を編集してきた。
そこでふと思った。
「おもしろ記事の編集って、あんまり知られてなくない?」
おもしろメディアって世の中にたくさんあるけれど、その編集者たちがどういった方針で記事を編集してるかって、あんまり共有されていない。
なので今回は、たいへん恐縮ながら、ボクのなかにある「おもしろ記事の編集方針」を、ここですこしだけ書いていこうと思う。ノウハウは共有していこう。シェアリングエコノミーである。
なお、あらかじめ言っておくが。この記事で紹介する編集方法を、ボクがすべての記事でやってきたわけじゃない。最近、ようやく言語化できてきたことだ。なので過去の記事に関しては、あまり突っ込まないでいただけると嬉しい。
1. リード文(導入文)は300字くらいにおさえる
記事全体の概要を最初にサッとつたえる存在、リード文(導入文)。ここで記事の前提のはなしを、丁寧に書いてくれるライターさんは多い。
しかしながら、前提をくわしく知りたいと思っている読者はあまりいない。読者ははやく本文を読みたいのだ。
ボクの場合、リード文はだいたい300字くらいに抑えるよう編集している。そのくらいであれば、ストレスなくリード文を読める。
ちなみに「300字だと記事を説明できない!」っていうおもしろ記事は、そもそも企画自体に問題があるかもしれない。
だれにでも理解できるおもしろ記事は、ひとことで説明できるものだ。
▲259字のリード文。画面内にすべておさまっている(出典:吉野家で鯖みそ定食!? 有名チェーン店の「じゃない方メニュー」を食べる - CRAZY STUDY)
▲191字のリード文。デイリーポータルZは短めのリード文が多い(出典:実在する魔法宮と魔法神社に行く - デイリーポータルZ)
2. 登場人物のプロフィールは最小限におさえる
おもしろ記事では、筆者のプロフィールや、記事に登場する人物のプロフィールを書くことがよくある。
それ自体は問題ないし、使い方次第で記事をおもしろくする効果があるのだが───