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ガイナーレ鳥取を好きになった「だらず」野郎の話

私のことを知っている大抵の方は私について、ガイナーレ鳥取と紐付けて認知していると思う。
それは全く正しいし、そのことは私のあらゆることを阻害しない。私の行動原理だ。
実際、観戦予定は、ナイターシーズンを除けば、よほどのことがない限りガイナーレ鳥取が最優先だし、2002年の東山でのSC鳥取との出会い以来、名前が変わろうと何しようと、ガイナーレ鳥取は私の良き友であり続けている。それを誰も否定できない。否定なんぞされてたまるか。


タオルマフラーの一部

上の記事を見ていただいてもわかると思うが、まあ、正直申し上げて、どうしようもない馬鹿なんだろう、と最近では思うようにしている。

だが、実際、それほどまでにガイナーレ鳥取というチームを推しているのは何故なのか、と考えることも間々あるが、明確な理由を見出せていない。

というより、そんな明確な理由などなくても良いじゃないかと、ずっと前から思って来ている。好きだから好きなのだ。それ以外の理由がない。
この感情を、皆さんに納得いただけるように説明するのは、正直なところ、かなりの困難を要する。

だってそうだろう。

浦和レッズとか、横浜Fマリノスとか、川崎フロンターレとか、そういう首都圏にある強いチームでもない、田舎の弱小チームとさえ言えるガイナーレ鳥取に自ら没入する理由なんて、何か特殊なものがあるはずだと思われても仕方がなかろう。

私は彼らにのぼせているだけなのだ。

島根県東部から鳥取県西部辺りで使われる雲伯方言の一つに「だらず」という言葉がある。


鳥取だらずプロレス

この鳥取県地盤の社会人プロレス団体の名前にも使われる「だらず」こそ、この熱狂を表現する適切な言葉であると思う。

要するに、私は単にのぼせ者の「だらず野郎」なのだ。それ以外に自分のことを表現する術がない。だから、こんな文章を書いたりするし、それで自分のだらず度合いをアピールするしか能がない。
でも、私なんぞまだまだ可愛い方で、世間には私なんぞ比較にもならないようなだらずがゴマンといる。それを思えば、私がこんな文章で自分のだらず度合いをご披露しても、鼻で笑われるのがオチだと言えるだろう。

全国津々浦々を飛び回ったり、ありとあらゆる試合に出向いて応援したり、ラジオ番組に出たり、豊富なサポーターズネットワークを持つ人もいる。彼らのだらずぶりに比べたら、私など比較対象になるのもおこがましい。
でも、自分は自分のやり方で「だらず」になればいいと思うし、それで自分が満足できるなら、それが一番のベストウェイだと思う。

では、その「だらず」になった根拠とは何だろう。

最初にも言ったように、そんなものはない。あるとするなら、自分から勝手に彼らに没入し、のぼせていっただけの話で、そのきっかけは何だったかすらも恐らく覚えていない。
ただ、ある日突然そうなった、というか、しばらく彼らとつきあううちに、気がついたら魂を根こそぎごっそり抜かれてしまったというだけのことかもしれない。彼らはハート泥棒みたいなものなのだ。

もういっそ、そんな風に説明しておいた方が良いんじゃないかとさえ思ってしまう。

そりゃ、このチームにのぼせ上がる限りは、いろんなことも体験した。龍ケ崎の悲劇は目の当たりにしていないけれど、2010年のJFL優勝も目の当たりにしたし、2013年のJ3降格も目の当たりにした。
そんな浮き沈みがあっても、私は彼らにのぼせ上がることを決して止めなかったし、これからも恐らく止めないと思う。

ガイナーレ鳥取は、最初にも言ったが、我が良き友だ。この友にもいろいろな局面があり、喜怒哀楽を見せてくれるし、それらに一緒に没入することだってある。
私は今でこそ、このチームのゴール裏にいるわけではないが、その昔はこのチームのゴール裏にいた。アホみたいな声を張り上げて、応援をしていた。病気さえなければ、今も続けていたかもしれない。
そんな時代も経ながら、私は今もこのチームにリンクし続けている。確たる理由も持たないままに。

だが、それで良いではないか。単純に「だらず」になることは、決して悪いことではない。

私は、少なくとも彼らといる間は、ごくごくシンプルに「だらず」になりたいのだ。

そして、ガイナーレ鳥取は、私を「だらず」にさせてくれる人たちなのだ。そういう存在理由で、これまでもこれからもいてくれたら良いと思う。

たぶん、来年もまた、ガイナーレ鳥取とのつきあいは続くだろう。既にファンクラブに継続入会も済ませた。
よほど問題がない限りは、可能な限り試合にも足を運ぶ予定だ。私が飽きたり失望したりしない限りは、これからもガイナーレ鳥取は私の良き友であり続ける。
そのことを、誰にも否定などさせてなるものか。これからも、ガイナーレ鳥取との人生は続いていく。それが喜ばしい。

The show must go on with Gainare Tottori.


これからも、お願いします。


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