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酒を飲めなくなってから結構経つ

昔、少なくとも脳梗塞で倒れる前は普通に酒も呑めていたし、酒に起因するような失敗することもなかった。・・・まあ、なかったというわけでもないけど、少なくとも他人様に迷惑をかけるような失敗はあまりしてこなかったつもりだ。記憶をなくすほど呑んだこともない。時たま、軽めの酒を買ってきて宅呑みするぐらいのことはしていた。

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サッカーの帰りなんか、列車で行き来してたこともあったが、その時にもこんな風にビールを飲むことはあった。ただ、自分は後述もするが、ビールは少し苦手だ。

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焼き肉屋で呑んだことだってあるにはある。しかし、こういうのも脳梗塞をやるまでのこと。

しかし、今の職場に入った時にやってもらった歓迎会の席で、自分はもう二度と酒は呑めないな、と痛感した出来事があった。
つまり、病後にもかかわらず、ペースを考えずに酒を呑んでしまい、その結果として派手にぶちまけてしまった。それが恥ずかしいとかそういう問題ではない。少々の無理は利いたのが、この時はもうダメなのだ、と思った。呑めなくなったわけでもない。この後に従弟の結婚披露宴に呼ばれた時には、少量ながら呑んでもいる。だが、あくまでも少量だし、種類も選んでいたつもりだ。

ビールが苦手、というか、元々好きではなかった。そりゃビールを全く呑まないわけでもなかったし、自分から好んで呑んだこともある。でも、特に宴会なんかではビールがやたら出てくるでしょ。あれがどうにも苦手で。

脳梗塞でぶっ倒れる少し前ぐらいから、自分はビール派ではないな、と自覚ができたほどだ。チューハイとか、時々買っていた。

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で、たぶんこれを最後に酒を止めている。見ればわかるがスパークリングワインだ。少量で良いと思ったので、こういうサイズを買ってきたと思う。たぶん、クリスマスぐらいの時期なのではないか。

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昔、モエ・エ・シャンドンとか買ってきたぐらいだもの。ほら、クイーンの「Killer Queen」の冒頭のフレーズに登場するじゃないか。

クリスマスの時期に、モエ・エ・シャンドン(ばかりではない)を買ってきて。そんな気分になれるわけもないのにソフィスティケイトされたくなったりもする。どう考えてもソフィスティケイトっていうよりもソフト99の方が似合ってるだろうにな。

ま、そういうのはともかく、今の自分はもう酒を止めた。最初に倒れた時はまだそれでもちびちび呑んでた。でも、二度目の時にはもう止めた。飲み込み(嚥下)が厳しくなったので、酒なんかとても呑めないと思った。迷惑をかけるわけにも行かないし。先述の大失敗以来、会社の飲み会も出にくくなったけど、それはそれ。

自覚的にたくさん酒を呑めなくなった。これは辛い。呑まないようにセーブすることはできるよ。一応、それなりに意思はある方。だからできるけど、やっぱそういう場にいると呑みたくなるじゃない。それができないのが辛いので、そういう場に出たくなくなるんだね、結局。

でも、もしもう一度、酒を好きなように呑めるのなら、別に浴びるほど呑みたいわけではなく、ほんの軽くでいい。独りでも良いし、誰か一緒に呑んでくれる人がいても良いんだけど、ユルく自分のペースで呑めたら良いなって思ってる。もう、量をたくさんは呑めないけど、軽くなら、とは思う。
でももう、どちらにしても自分は酒と縁を切ってしまった。何度でも言うようだが、今の自分は酒が呑めない。寂しいことだけどね。だから、何かあっても酒に逃げるわけにはいかない。タバコもとっくに止めたから、タバコに逃げることも叶わない。いろいろ制約はあるけど、それなりに生きてるよ。

でもね、それでも思う。

最近知り合った人にも、飲み助がそれなりにいる。本当なら、そういう人たちと酌み交わしてみたい気がする。無理なのはもちろんわかっている。自分の身体が言うことを聞いてくれないものな。

けど、ユルく語らいつつ、傍らに何か好きな酒でも置いといて、呑みたくなったら、てめえのペースで手酌などしつつ、適当に呑みたい。それだけのことで良いのだ。

#また乾杯しよう

・・・って、時々矢も楯もたまらずに、思うこともあるよ。たとえもう二度と、それが叶わないことを知っていても。

くどいようだが、浴びるほど呑みたいわけでも、ダラダラと量を過ごしたいわけでもない。何となく自分のペースで呑みたいだけだ。それさえできるなら、余計な贅沢は言わない。

そう思うと、酒が呑みがたい体質になってしまったのは、今更ながら、一生の不覚だったと思ってしまう。ああなってしまってはダメなのだ。やはり、健康でいてこその人生よ。それこそが充実した人生の最大の前提なのだ。

もう今の自分には、二度と酒が百薬の長になることはないけど、もしも、もう一度許されるのであれば・・・

もう一度、規模はともかく、できれば誰かと乾杯したい。そして、楽しく酒を呑みたい。

・・・ただ、それだけが叶ってほしいものだ。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。