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問題解決あるあるコラム#18:10個の行動心理

こんにちは。いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。

問題解決あるあるコラム第18回のテーマは、「10個の行動心理」です。今回は、先日発売された『問題解決の教科書』から、我々人間の「行動心理」が問題解決の邪魔をしているのだ、ということを取り上げたいと思います。本書で紹介しているトレーニングプログラムは、それら「行動心理」が生まれる理由を知り、自分たちのクセを理解すれば、元々持っている「リスク回避能力・問題解決能力」を最大限活用して、どんな問題でも解決できるんだ、ということを10個のステップに分けて、学び・習得してもらえるように構成されています。では早速、その行動心理について一緒に見ていきましょう。


クセだらけの生き物、それが人間

以下に10回のセッションの表題を並べてみました。問題解決の場で生まれる我々人間の行動をピックアップしています。
  セッション 1:問題解決を先送りしてしまう
  セッション 2:自分の意見だけで全体を評価してしまう
  セッション 3:因果関係を見ずに結論付けてしまう
  セッション 4:思いついたことを他人に押し付けて従わせようとしてしまう
  セッション 5:自己保身スコープが問題解決の邪魔をする
  セッション 6:人は常に自分の都合の良い視点を持ち出す
  セッション 7:人は理想を語り「いい格好」をしようとする
  セッション 8:人は一度決めた結論から離れられない
  セッション 9:人は他人の話を聞いていない
  セッション10:人は納得しないと行動しない
どうですか? こうして見てみると、人間ってつくづく厄介な生き物ですよね(笑)。こんなクセだらけな生き物が、集団で活動しているのです。そりゃ、管理するために「しくみ」も使いたくなりますよね。

だって人間なんだもの

「しくみ」は、管理する側のメリットがたくさんあります。ところが、管理する側も人間なので、どんなによくできた「しくみ」でも、結局「面倒くさく」なってしまうのです。管理しようとすればするほど、追いかければ追いかけるほど、人は逃げていきます。では、放っておけば自分たちでやってくれるのでしょうか? くれません。放置すれば自由奔放、やりたいことだけやって、しかも「やりっ放し」です。追いかけてもだめ、放っておいてもだめ、ではどうしたらいいのでしょう? 答えのひとつは、「強制力を持って従わせる」という方法がありますが、これも結局「そこからすり抜ける方法」を考え出すので、最後はそれも失敗します。結局人間は、何かをやらせようと思っても、その通りには「やらない・やってくれない」生き物なのです。

押してもダメなら引いてみな

では、もう望みはないのでしょうか? そんなことはありません。やらせることはできませんが、自分たちで「やりたい」と思ってもらえれば、やってくれます。その原動力がふたつあります。それが人間が元々持っている「リスク回避」と「好奇心」というふたつの欲求です。人間は、自分の身に降りかかる恐れのある「リスク」を未然に回避し「安心安全」を確保する力と、その「リスク」に晒されてでも行動し、目的を達成したいと思う気持ち「好奇心」を持っています。これらを引き出すしかけをすれば、そのふたつの欲求に従って、こちらがやって欲しいことを自らやってくれます。

危機感となりたい姿

そのためには少しの準備が必要です。まず、現状をよーく分析し、「今のままだと自分たちの身に厄介ごとが降りかかってくる」という状況を認識させる必要があります。ただし、そのままだとその「厄介ごと」から逃げてしまうので、次に「今の状況を変えればこの先こんな未来が待っている」と明るい未来が待っていることを理解させれば、あとは放っておいてもその描いた未来に向かって勝手に進んでいってくれます。このふたつが作り出せれば、問題解決は強い推進力を持って目的を達成するまで進み続けます。

敵も然るもの

とはいえ、このふたつを揃えただけではまだ不十分です。最初に挙げたさまざまな「行動心理」がいく手を阻み、問題解決を踏み留まらせようとします。「自己利益優先」「人によく見られたい」「勝手な思い込み」等々……、人間はかくも面倒な生き物なのですね(笑)。これらに打ち勝ち、ゴールにたどり着くには、順序立てて、状況をみえる化し、より良い方法をチームで議論し、お互いに納得し、焦らず慌てず一歩づつ、しかし歩みを止めず、進めていくことが必要です。その力が我々人間には備わっています。

まとめ

このように、人間の行動は「行動心理」に強く影響を受け、いつでも問題解決が失敗してしまう方向に自分たちを引っ張ります。人間の持つ「リスク回避能力」が優勢になるからです。この優先順位を入れ替え、「リスク回避能力」と「好奇心」を上手く活用しつつ、問題解決を成功させるためには、「正しい道筋」をたどる必要があります。その道筋を、体験しながら正しい問題解決方法を学べるように作られたのが『CITA式問題解決トレーニング』です。詳細は本を読んで頂き(笑)、もし「自分も体験してみたい!」と思ったら、是非KAIOSにお問合せください。一緒に問題解決を学んでいきましょう! 以上、宣伝でした(笑)

それでは、今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
次回のテーマは「よく考えたら日本の教育システムは素晴らしかった」です。
次回もお楽しみに!

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