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問題解決あるあるコラム#25:足の小指を救うためには

こんにちは。いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。

問題解決あるあるコラム第25回のテーマは、「足の小指を救うためには」です。「なんのこっちゃ?」というテーマですが、意外と奥深いテーマです。では、早速考えていきましょう。


なぜ足の小指をタンスの角にぶつけるのか

皆さんも多かれ少なかれ、足の小指をどこかにぶつけ悶え苦しんだ経験があると思います。痛いですよね、あれ。誰のせいにもできない、ただひたすら痛みを受け入れ嵐が過ぎ去るのを待つ他ない切ない時間です。なんであんなことが起きてしまうのでしょう? 考えたことありますか? これは、一説によると人間の空間認識能力による事象だと言われています。人間は自然に自分の身体の大きさを認識しており、そこから外部の障害物と接触しないで済む安全範囲を持っているそうです。そして、この空間認識能力によって、道を歩いていてもお互いに上手にすれ違ったり、電柱にぶつからずに済んでいるそうです。

人間の身体の不思議

では、なぜそんな優れた能力があるのに足の小指をぶつけてしまうのでしょうか? この空間認識能力は、意外とその認識範囲が狭くて数ミリ~数センチ程度だそうです。そして、我々の身体側の境界は「意識的有効可動部位」が影響しているそうです。つまり、意識して動かせる部分ですね。正座して足が痺れると、まともに歩けなくなって転んでしっまったりしますよね。痺れて感覚がなくなるので、身体の正しいサイズが認識できなくなり、足を正しい高さで床につけなくなり転んでしまうのです。

意識しないと動かない

つまり、足の小指もそれと同じ状態だというのです。皆さんは足の小指、自由に動かせますか? 普段意識していないから上手に動かせないですよね? なので、痺れているのと同じ状態で、小指が身体の一部と認識されていないのです。その状態でタンスの近くを通ろうとすると、認識された身体の範囲の外側に飛び出ている小指が見事にタンスの角にアタックする訳です。なので、普段から足の小指を意識して動かしていると、そこが身体の一番端と脳が認識して認識された身体の範囲の内側に入れるため、タンスの角にぶつけなくなるそうです。不思議ですね。皆さんも是非試してみてください。

意識すると「スコープ」に入る

足の小指をタンスの角にぶつける謎が解けたところで、なぜ今回このテーマだったのかというと、「しくみやプロセスも同じ」ということを伝えたかったからです。足の小指を意識するように、さまざまな取り組みで「意識すること」の大切さを知って頂きたかったのです。人間が、何かことを起こそうとすると必ず自分の中に「スコープ」が生まれます。そして、その「スコープ」は放っておくと、ほぼほぼ「自分のため」にという範囲にまで縮まってしまいます。これは自然なことなので避けられません。これを避けるためには「意識する」ことが必要なのです。例えば、それがどんなことでも、活動を起こそうとする時に真っ先に意識しなければならないのはその活動に関わる「利害関係者」です。そして、その活動の利害関係者は自ら「意識」しないとスコープに入りません。でも、小指を動かすように意識し続ければ「スコープ」に入り続けます。そうすると、それらがセーフティーゾーンの内側に入り続けてくれるので、タンスの角に小指をぶつけるような「事故」が防げます。「意識」するだけで結果が変わるのです。

意識する練習はSWOTが有効

でも、この「意識する」ことがなかなか難しいのです。足の小指もすぐにその存在を忘れてしまいますよね。まさに、この「足の小指」が利害関係者の存在している場所なのです。「意識」すればすぐに見つかるのに、気がつくと存在を忘れてしまっている。でも、身体のバランスや本来の歩行機能を発揮するにはなくてはならない大切な要素なのです。この、ついつい忘れてしまう存在を意識できるようにするには「SWOT分析」が有効です。利害関係者たちを思い浮かべながら、彼ら彼女らのニーズや期待に対して現状自分はどんなことに応えられれていて、どんなことが応えられていないのかな? と、SWOTに分類してリストアップしてみてください。きっと、この後自分が何をしなければならないのかが見えてくるはずです。

意識し続けないと直ぐに忘れる

これをやらないと、我々は「自分のやりたいこと」を優先して「自己満足」を満たす行動を取ってしまいます。そうして、ある日思いっきり足の小指をタンスの角に打ち付けるのです。痛みと闘いながら、また「意識」することを忘れてたな、と思い出せればいいですが、痛みが治まったらまたいつも通りかもしれませんね。

まとめ

筋トレでもよく「動かしている筋肉」を意識しながら動作をするようにいわれますよね。意識すれば意識したところが鍛えられます。無意識だとただ動かしているだけで効果も効率も悪いです。しくみも同じです。効果と効率を求めるなら、まず「意識」することから始めましょう。これだけでも随分見えてくる世界が変わりますよ、是非お試しあれ。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
次回のテーマは「親亀の背中に子亀が乗るのは必然だった」です。
次回もお楽しみに!



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