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問題解決あるあるコラム#28:やる気スイッチはどこにある?

こんにちは。いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。

問題解決あるあるコラム第28回のテーマは、「やる気スイッチはどこにある?」です。前回のコラムでは、傾向がみえる化されると続きを作り出したくなり自ら行動を継続させる、というお話をしました。しかし、一方でそれには「助走期間」が必要だ、ということもお話ししました。今回は、そもそもこれらの行動を生み出す「やる気スイッチ」がどこにあるのか? について考えてみたいと思います。


活動を開始するには「きっかけ」が必要

どんな活動も、やり始めるまでが一番大変といいます。人間は、基本面倒くさがりかつ現状維持を好むので、今の状態から変化を起こし、いつもとは違う活動を始めることを本能的に避けようとします。なので、その壁を越えるには「きっかけ」が必要です。この「きっかけ」=「動機づけ」にはさまざまな選択肢があります。比較的効果が高いのは、第三者からの働きかけです。これは、家族、友人、先生、上司、コーチなどなど、様々なケースがあります。一方で、この動機づけを「自ら」生む場合はどうでしょう? 何か目的があれば、その目的に「引っ張られる」もしくは「背中を押されて」比較的抵抗なく始められます。その目的が「褒められたい」とか「好きなことやもの」だと、抵抗どころか嬉々として始められます。

「こころ」と「からだ」は繋がっている

では、「やりたくないこと」だとどうでしょう? これはなかなかハードルが高いですね。「やる理由」を見つけないとなかなか重い腰があがりません。「やらない理由」ならいくらでも思いつくのに「やる理由」はなかなか見つかりません。皆さんならどうしますか? なかなかすぐに答えは見つかりそうもありませんよね。この様に「やらない理由」を考えてしまう場合は、まず開始できません。なぜならこれは「『こころ』を動かしてから『からだ』を動かすプロセス」を取ろうとしているからです。どんなに精神修行を繰り返したとしても、やはり自分の「こころ」には勝てません。

どんな面倒くさい事も5分我慢して続ければ、スイッチが入る

ならば、その逆のプロセスを取ればいいのです。とにかく「からだ」を動かせば、その後から「こころ」がついてきます。どんなに面倒と思っていることでも、始めて5分も経てば頭がそれが「定常状態」と判断し継続する意欲が生まれてきます。これは、よほど「絶対やりたくない」という強靭な意志がない限りは、ほぼほぼ成功します。「折角始めたから」という「もったいない」心理も働き、活動は継続されます。人間って面白いですね。

始めてしまえばコンプしたくなる

こうして一度行動を始めてしまえば、今度は「最後までやりたくなる」欲求が生まれます。最初に一個だけスタンプが押してあるスタンプカードを貰うと、全部埋めたくなってしまうのと同じです。なので、To Doリストなどは自分の活動をコントロールするのに非常に効果的なツールになります。リストを途中で止めるのは「気持ち悪い」ので、どんな形にせよ最後までやり切るためのモチベーションになります。ただし、このモチベーションは「量的」完了に対して働くので、「質的」完了を目指すのであれば、「質」を高めるための第二ラウンドを設定するなどのもうひと工夫が必要です。

ほめられればやる気満タン!

そして、もうひとつ強力な動機づけが、「ほめてもらう」ことです。嫌々ながらも「こころ」と「からだ」の順序を入れ替えて、なんとかやる気を絞り出し、ようやくやり終えたことに対して「よくやったね」とか「えらいね」などと声をかけてもらうと、それが「ほめられて嬉しい」という成功体験として「こころ」と「からだ」に刻まれ、次からはこの再現性を得るために「自ら」活動を開始するようになります。ただし、この時点で動機は「ほめられたい」なので、それを周りが「やって当たり前」と判断してほめてあげないと、すぐにやらなくなってしまいます。面倒くさいですね(笑)。ほめられなくても自発的に行動するようになるには、もうひと山ありそうです。

「ありがとう」は魔法の言葉

では、ほめ続けられればやる気は継続するのでしょうか? 残念ながら、繰り返しほめていると段々嘘くさくなってきて、ほめられている方もそれを疑いだし「嬉しい」気持ちは湧いてこなくなってしまいます。いったいなんなのでしょうか? 人間って。では、その先どうすれば良いのでしょう? 困りましたね。でも大丈夫です。そこで登場するのが、魔法の言葉「ありがとう」です。「ありがとう」は、活動の結果を評価していません。「良い」とも「悪い」ともいいません。でも、その行動に対して感謝の意を表しています。人間は、ほめられるより感謝される方が嬉しく感じるようにできています。そして、この感謝の気持ち「ありがとう」は、何度伝えてもその効果が減ることはありません。この「感謝された」という成功体験が、「ほめられた」の代わりにまた次の活動の動機づけになります。

究極は「好きでやっている」

とはいえ、「ありがとう」もそれを求めて活動を起こしている訳で、他発的であることに変わりはありません。「ありがとう」と言われなかったら活動を止めてしまうかもしれません。そう考えると目指す究極は、ほめられなくても、感謝されなくても、「自分が好きでやっている」という自発的活動に到達する。ということかもしれません。とは言っても、その「自分が好きで」と一緒に、「利害関係者のニーズや期待」も満たされていないと、ただの「自己満足」になってしまいます。やはり、道のりは遠いですね。

まとめ

結局のところ、やる気スイッチは自分の「こころ」の中にしかないのかもしれません。ただ、スイッチを入れる方法はいくつかあるので、それを意識的に上手に使って結果に繋げたいですね。まずは、何ごとも「やってみる」から始めてみるのが良さそうです。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
次回のテーマは「インプットよりアウトプット」です。
次回もお楽しみに!

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