大切な所を見逃していたような。

みなさんこんにちは!
国際協力NGOのCBBでインターンをしている大分大学の神野です!

昨晩は、住み込みスタッフのダエンが宿題を手伝ってほしい。

ということで、夜の9時過ぎから宿題を手伝って来ました。

科目は数学と英語です。

数学は、ルートの計算をしていました。

ルートか。。。

まぁ、とりあえず問題は解けるから、教えられるか。

そんな事を思っていたのですが、事態は深刻でした。


彼は、簡単なかけ算がわかるくらいで、割り算ができません。

分数も、全く分かっていない状況でした。

なのに、勉強をしているのは、ルートを使った分数の問題や、ルートを使った割り算。

彼に解けるはずがありません。

とりあえず、私の教えられる範囲でルートの仕組みは教えたのですが、教えるのはめちゃくちゃに難しかったです。

というのも、彼との会話は基本的にクメール語。

何とか、試行錯誤の上で、少し分かった!

と言ってくれたのですが、かなりの時間がかかりました。


英語に関しても、絶望を覚えました。

彼は、whatも、youという単語の意味さえ分かっていません。

それなのに、動詞の活用系を勉強していて、何をやっているのか、さっぱり。

みたいな状態でした。


私は、復学に関して、

彼が年齢と学年が離れているから友達ができるかを心配していました。

しかし、本当に心配するべき場所はそこではありませんでした。

今の状態で、学校に行っていても、授業で学んでいることは何一つ分からないのではないかと思います。

ダエンに、学校は楽しい?

と聞くと、彼はいつも「ワタシ。ベンキョウ、ムズカシイ」。

と答えます。

今までは、まぁ慣れたら大丈夫だろう。

そんなことしか思っていませんでしたが、現実は甘くありませんでした。

実際に、勉強を手伝って彼の難しいのレベルを初めて知りました。

私は、学校に行き始めたらみんなと同じように勉強ができるようになるだろう。

そんな甘い考えを持っていましたが、詰めの甘さを痛感しました。

まずは、彼の学力を把握しておくべきだった。

そうすれば、日本語を勉強する前に学校に付いていけるレベルの数学や英語を教える事になっていた。

私たちで教えられないなら、近くにある塾などを頼るべきだった。

そんなことを、今すごく思っています。

こんなにも、長い時間を共に過ごしてきたのに、すごく大切な所を見逃していたような気がして、すごく自分が情けないです。


せっかく、クラウドファンディングまでして、多くの人から頂いたお金で学校に通っているのだから、少しでも楽しんで欲しい。

今、自分にできることは、少しでも長い時間勉強を教える事です。

幸い、彼には勉強する意志が誰よりも強いので、いつも勉強を教えて。

と頼ってくれます。

そんな思いに少しでも答えられるように、

自分がカンボジアにいる残りの時間、自分にできることは何でもしてあげたいという気持ちでいっぱいです。

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