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知らない人が家にいた話

自分の知らない人がいつの間にか家にいたら?
これは、紛れもないホラーであろう。
その人物が太々しく布団で大いびきをかいていたら、それはコメディーと呼んでも良いかも知れない。
しかし、それが中年男性だとしたら、身の危険を、生命の危険を感じたとしても、おかしくはないだろう。
ことの次第は、以下の通りである。

赤ちょうちんで、良い加減に酔っぱらっている、磯野浪平氏。
言わずと知れたサザエさんの父親である。
ここでたまたま隣席に居合わせた、スーツ姿の男性と、意気投合する。
二人は大声で騒ぎながら、千鳥足で磯野家へ。
波平氏と男性はそのまま就寝。

そしてあくる朝・・・。
「はじめまして」
挨拶とともに名刺交換をする、二人。
昨夜のことを、お互いに全く覚えていないのである。

昭和の古き良き時代のお話だろうか?
酔っ払いは仕方ないと笑う話だろうか?
はたまた全く笑えない話なのか?

それは諸氏の判断にお任せしよう。

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