見出し画像

だから・・・、ね。飲みませんよ。

先日、夜半にクライアントから電話がきました。
急な案件で呼び出され小一時間ほど仕事をしました。
合流したとき開口一番、気遣うように、こう言われました。
「この時間だからもう飲んでましたよね」
平日だったけど晩酌を毎晩する人もいるよな、と思いつつ。
「いや、飲んでませんよ」
そう答えました。

わたしは、いっさいお酒を飲みません。
飲んだところで仕方が無いからです。
以前は毎日飲んでいたのですが、あるときから飲酒という行為がアホらしくなり、そのうち全く飲みたくなくなったのです。

「まだ飲んでいませんでしたか。それは良かった」
(仕事に差し障るから、かな?)
仕事をするのに、アルコールが入っていない方がよいのは確かだろう。
「今度お詫びというかお礼にビールでも買ってきますね」
「・・・・」
とっさに言葉が出ませんでした。
お酒は飲まないんです、というと、大体ややこしいことになるので、未だによい答えを持っていないのです。
少し間が開いて、
「ありがとうございます。でも、かえって申し訳ないので気持ちだけで」
と、我ながら大人で合格点だろう、という答えを叩き出した。
ところが、残念ながら手ごわい相手でした。

「いやいや、ホントに」
「いやいや」
「いやいやいや」
「いやいや」
二人で顔を見合わせて、ハハハハハ・・・。
よくわからない笑いが生まれました。
「近いうちに絶対に買ってきますね」
そう言って、クライアントは帰っていきました。

あれから一か月。
未だにビールは届きません。

やはりお酒って、アホらしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?