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三日会わざれば

飲みません。
以前はお酒を飲んでいましたが、止めました。
酔う必要がないからです。
「しらふ」であれば、もっと楽しめることがたくさんあります。
食事も、会話も、色々な遊びも。

打ちません。
機械や馬や自転車やボートに賭けるよりも、もっと熱いものが、ある種類の仕事にはあるはずです。
同じ賭けるのなら、自分の手や足や頭で結果を出す努力ができることに、賭けたいです。
その方が断然おもしろいに決まっています。

買いません。
そんなことをしても、きっと虚しくなるだろうから。
相手からは好かれていない、ともすれば、蔑まれているかも知れません。
そんな事では、とても楽しくなんかありません。

先日、久しぶりに友人に会ったら、飲まなくなったのを不審がられてしまいました。
「なんでお酒を飲むのを止めたの?」
辛辣な質問もしてきます。
「何が楽しくて生きているの?」
「こうして久しぶりに会って話している今だって、十分楽しいよ」
「ふーん、そんなもんかね」
「そんなもんだよ」
「毒が無くなったね」
「前はあったっけ?」
友人はびっくりした顔をしました。
「無いと思ってたの?」
「どうだろう。でも、そう見えていたんだよね?」
毒があるように見える人を思い浮かべたら、なんだか魅力的なような気がしました。
「悪いことでも考えようかな」
「どんな?」
「さて、ね。どうしようかな・・・」
「お!今の!すっごい悪い顔してたよ」
「そう?」
「何を考えていたの?」
そう聞かれたけど、少し笑って何も答えませんでした。
何も思いつかなかったのだけど、友人はそう捉えなかったようです。
「その方が君らしいよ」
そう言った友人の顔は、悪戯っ子のようでした。

わたしは、だいぶ変化したのかも知れません。


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