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お酒を飲みたくない、のですが・・・

以前は飲酒をしていましたが、ある時お酒を飲まない方が良いことに気づき、飲酒を止めました。
現在は飲みたいという欲求は全くありません。
振り返ると、飲酒していた頃の時間や費用や会話や思考など、多くの事柄がもったいなかったな、と思います。
よく、禁酒をしていると勘違いされます。
「飲みたくならない?」
という質問に対して、
「いいえ、全く」と答えます。
すると、
「すごいね」
とか、
「偉いね」と言われるのですが、質問はピント外れなのです。

「人を殺したくならない?」

そんな質問と同じなのです。
「いつまで飲まないの?」とか、「いい加減に飲もうよ」という意見は、全くあり得ないのです。
「いやいや、全くそんなことはしたいと思いませんよ」
と言います。
「またまた!たまには殺してもいいんじゃない!?」
「本当に、したくないんですよ」
「ちょっとぐらいなら殺してもいいじゃん、付き合ってよ」
「いやいや、勘弁して下さい」
まるで通じません。

ところで、本当は飲みたいけど禁酒をしている人の場合、こんな質問と近いのかも知れません。
「それ欲しいんでしょ?盗んじゃいなよ」
「その子が好きなんでしょ?さらっちゃえばいいじゃない!」
好きだけど、やってはいけないと思っている。
先程の殺人とは、やりたいという気持ちがある点で、大きく違っています。
だから、飲まないことが辛いのです。
もし、そんな人に飲酒をすすめるとしたら、それは本当に酷い行為です。

お酒の本体は薬物なので、それ自体を好きと言う感情は無いはずなのです。
それなのに飲みたいと思ってしまうのは、薬物に依存している、ということになりそうです。
禁酒をしている皆さんが、本当の意味で「飲みたくない」と、思えるようになることを願っております。

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