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禁酒おうえん。

たとえば、禁酒156日目。

こんな話を聞くと胸が苦しくなります。
きっかり数えるという事は、本当は飲みたいのに我慢する日々を積み重ねているのだろう、と感じてしまいます。
もしこの記録が途絶えてしまったら、もはやどうでも良くなってしまうのではなかろうか、と心配になるのです。

「でも、そうなっても大丈夫です」

飲んでしまった次の日に飲まなければ、それで良いじゃないですか。
禁酒は記録を伸ばすことに意義があるわけではありません。
飲まない状態でいたいから、始めたはずです。
それまでの156日も、これからの1日も、お酒を飲まなければどちらもその良さに変わりは無いのです。
連続していなくても、お酒を飲まない有意義な一日を過ごせれば、それが157日目です。

そして、自分の心境や体調も、良く見つめてみましょう。
飲んだ次の日、罪悪感や不安感があるのだとしたら、それはアルコールという薬物の作用に他なりません。
さらに飲酒を重ねても、当然よくなりません。
眠かったりだるかったり頭が痛かったり吐きけがしたりしませんか?
それも飲酒をしていなければ、なかったはずの不具合です。

記録が途切れたかもしれませんが、飲酒をしてしまった場合は、アルコールが良くないということを再認識できるチャンスなのです。
そうしたら、今度は確信を持ってお酒を飲まないという選択ができるはずです。
正しいことをしているんだと思えるので、前回よりも禁酒は容易です。
ひょっとしたら、禁酒というよりも、お酒を飲みたくない心境になっていてもおかしくありません。

ひょっとしたら、その心境が禁酒の完成かも知れませんね。

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