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デパートでの駄々こねにも大事な理由がある

僕が自分の子どもと接する中で、「その子が何を伝えたいのか感じる」事と、「子どもの脳の成長に合わせた関わり方」の2点を意識しながら関わりを行う様にしています。


前者は直感・感覚的な理解に対して、後者は科学的な子どもの理解になります。子どもと接する際は両方の観点が必要になってくると感じるのですが、今回は科学的な子どもの理解に関して話をしていきたいと思います。


「子どもと接するのにわざわざ科学的なことなんて知らなくても良いんじゃない?」と思っている方もいるかと思います。しかし、科学的な脳の発達を知ることで、子どもたちの大まかな行動の傾向は理解できる様になり、結果子どもとの接し方が大きく変わるのです。


脳の成長を知った方がいい訳

僕が子どもの脳の成長過程を知る重要さに気づいたのは、子どもの発達に関しての勉強会に参加した時でした。


それまでは子どもの叱り方や接し方で悩む事が多く、駄々をこねた子に対して叱り付けてしまい、後で後悔してしまうということを繰り返していた時でした。何か良い考え方はないものかと探していたときにこの脳の発達に合わせた関わりの重要性を聞くきっかけがあったのです。


その勉強会では、子どもと接する際は「脳の神経が未成熟な状態」ということを理解して接する事が重要である事を教えてくれました。


赤ちゃんの脳は大人の脳とは違い、まだ神経の接合が弱い状態です。そこから色々な刺激や体験を生じて心身ともに発達させて大人になっていきます。


なので、子どもの脳はまだまだ成長過程のため、色々な情報を処理したり、分析や気持ちのコントロールを行う事が大人の様に上手くできません。


そのため、子どもは情報処理できない問題や感情のコントロールが難しい場面に遭遇すると、その状態を防ぐために色々な行動をとります。大人からすると意味のない様に見えるかもしれないし、もしかしたら泣いたり喚いたりして大人をイライラさせる行動をとることもあります。

しかし大人から見るとイライラさせる行動でも、子どもからすると自分の未熟な心身を守るための行動だったりするのです。子どもの行動に無駄なことはないのです。そのことを理解すると、「なんでこの子はこんなことばっかりするんだろう… 。」と感じていた事にも子どもなりの意味があった事が理解でき、子どもとの関わり方が変化していくのです。


ショピングセンターで駄々こねる原因

一つ例を挙げていきたいと思います。例えば子どもが起こす問題行動の一つに、ショッピングセンターに行った際に「これ買って〜! 」と駄々をこねて泣く事があると思います。実際ショッピングセンターに行くとその様な場面に数度出くわしたことがあるし、自分の子どもも数度駄々こねられた経験があります。子どもが床に寝て駄々をこねる姿は、親としては恥ずかしいし、どのように対処したら良いかわからない問題の一つだと思います。


この行動、一見すると子どもが自分の欲しいものを駄々こねている様に見える場面すが、脳の発達の観点ではこの行動は子どもが周囲から生じている情報から自分の脳をを守るために行っている行動の一つとなるのです。


どういうことかというと、子どもは神経が未発達なため、大人ほど視覚や聴覚等の5感の許容量が多くありません。本人の情報量がキャパオーバーしてしまうと疲労感や緊張感が強くなってしまいます。


子どもの時は大人ほど外部から5感に入ってくる情報をうまく処理できません。ましてはスーパーマーケットやショッピングモールなんかは商品はあふえ、人は多く、色々な音が響いていたりと、5感に入ってくる刺激は非常に多いものになってしまっています。大人が思っているよりも子供への刺激は非常に強いのです。


スーパーマーケットで入ってくる情報が多すぎて自分がどうすればいいかわからなくなってしまう。この様な入ってくる感覚情報の洪水から逃れるために、おもちゃやお菓子に意識を集中して自分がキャパオーバーしない様に身を守っているのです。


なので、子供たちの駄々こね攻撃は、単にそのおもちゃが欲しいだけではなく、たくさん外から入ってくる情報から自分を守るための手段の一つになるのです。


なので駄々こね対策としては、子どもが感覚情報の洪水に飲まれてしまわない様に、「このお菓子を買いに行こう」や「ご飯のおかずを買うから手伝ってね」と言った目的を持たせることが重要になります。子どもに一つのことに集中する環境を作る事が大事になります。


実際に買い物の時に試してみると、子どもはそのお手伝いに集中するため、駄々をこねるのはなくなるし、お菓子をせがむ事もだいぶ少なくなった印象があ理ました。


子どもを理解すると親に余裕が出る


この様に、子どもの神経がまだ未発達で、大人からみて一見すると問題ある行動でも、子どもからするとその行動が実は必要な行動であることが多いことがわかります。
この機能神経学を理解することで得られるメリットとして、まず子どもが何か問題起こしてもその子の性格のせいという決めつけをしなくなった事があります。今までどうしてこの子はいうこと聞かないんだって思っていたのが、神経が未熟なために起こす行動であるということがわかると、この子の性格が問題なんだというフィルターがなくなります。そうなることでより子どものことを贔屓目なしで接することができる様になるのです。


また、親が子どもの神経の発達を理解することで、子どもの行動に不必要に怒ることがなくなり、大人も子育てに余裕ができます。実際僕も脳の成長をを勉強することで子供とも関わり方が変わり、不必要に怒ることも少なくななりました。


色々な子育て方があり、それぞれにメリットはあると思います。その中でも神経の成長はどの子どもでも共通しているので、子育てで悩んでいる方は是非機能神経学を学んでいきたいと思います。

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