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主体的に動ける子どもをどう育てるか

今度のはるの合宿は、スクールが始まって40年、毎年 春と夏に行ってきましたので、86回目になります。

昨年冬に行った第85回目の合宿、無事終えることができたことに、

改めて、感謝いたします。

親子で参加してくださった方に、
今回 の 『子どもたち主導の合宿』の主旨について、少しお伝えしました。

合宿は、全ての行程をきちんと決めてしまった方が、
実施する側は、ラクです。

主導権を握って、コントロールすることは、
主催者側が、きちんと準備を重ねれば、だんだんと出来るようになります。 

でも、それだと、参加する側は、基本的に受け身です。

スクールが目指しているのは、主体的に動くことのできる子どもを育てることです。

言われたことはきっちりできる。

でも、自分が置かれた状況を分析し、判断し、

そこから自分の頭で考えて、

「ぼく、わたしはこう考えるから、一緒にやってみない?」

と、みなを巻き込むことができることは、簡単ではありません。

でも、スクールの合宿で、グループプロジェクトなどを通じて、

失敗したり、うまくいかなったかりした経験を積んだ子どもたちは、

それが、できるようになってきます。

今回活躍したお姉さんは、1年前の夏、瀬戸内の直島で、

地図を片手に、限られら時間内で、グループで決めた美術作品群を観に行く

ときのリーダーになりましたが、

自分はリーダーだから、道がわからなくなっても、他の人に聞いたり

グループのメンバーを頼ってはいけないと思い込み、

時間内に、計画していた美術作品をみに行くことができませんでした。

そのときの、悔しかった思いや、残念な気持ちを大切にして、

あの時、どうしたらよかったんだろう、と自分で考えて、

翌年の篠島での合宿でのチームプロジェクトでは、素晴らしい成果を出せました。

昨年12月のふゆの 合宿でも、参加した子どもたちが、大いに知恵を絞りました。

子ども達に主導権や決定権を渡した形にしたら、
決定には従います。

これが、意外と難しい。

デートの行き先決めと同じかもしれませんね。

相手に決めてもらったら、相手が選んだお店や道には、文句を言わない。

責任があるから、ちゃんと考える。

子どもたちにも、自分たちで決めていく、というルールで

決定権を渡したら、

危険なことなどでなければ、その決定に従います。

日々の生活でも、すべて受け身での生活が続いていると、だんだん、

自分はどうしたいのか、どんなことをしていると楽しいのか、が、

子どもでもわからなくなってしまう例を、たくさんみてきました。

合宿で、子どもたちは、一生懸命考えました。

いうまでもないことですが、

失敗などのいうものは、なく、全ては、学びです。

でも、失敗したら、するっとできちゃうよりも、面白いかもよ、と、

チャレンジを促すことは忘れずに行います。

合宿の目的地までの道中、 

どんな道順で、どんなお店に行っても、
間違いというものはありません。

人生と同じですね。

自分たちでいろいろやってみて、
うまくいかないことも含めて、全て、よい体験になった、

すっとできなかったこと

(今回だと、市内の移動のスクールから金城ふ頭駅まで、

3時間半もかかった!本来であれば、1時間弱。)が、

振り返ると、

面白い体験になった、 

ということが面白かった、

と、帰り道、子どもたちが、話していました。

こんなふうに子ども達が思えただけでも、今回の合宿は、

やったかいがあったし、

参加者の方には、参加していただいてよかったと

いえるのでは、と思いました。


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