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これからの出張撮影は映える場所だけじゃなく、思い出の場所や人と撮りませんか?

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。

以前、ブログの方にこんな記事を書いていました。

昨今いろいろ言われている「SNS映え」について思うことや「写真の本質」について自分の思いを書いてみました。

記事を簡単にまとめると、

「SNS映えのような一瞬の感動を記録した写真」+「数年・数十年後に見返した時に感動が思い起こされるような写真」の両立

がこれから大事だなと僕は思っているのですが、これは出張撮影のカメラマンをしているといちだんと強く感じるところがあります。


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一般の方(企業や個人事業など商業的な撮影を除くという意味)から出張撮影の依頼を受けていると、撮影場所としてはやはり人気の観光地であったり、その季節の美しい場所、いわゆるSNSで映えると言われる場所を指定される方が圧倒的に多いです。

もちろん観光で金沢に来られて、兼六園やひがし茶屋街など金沢らしい風景と一緒に写真を撮りたいという思い、桜や紅葉など美しい場所があればそこで撮影がしたいというのは当然のことです。

その一方で、七五三や成人式など人生の節目を記録するような撮影の機会においても、観光地や自然が美しい場所で撮影を希望する方が多いという状況があります。
(もちろん七五三は神社で祈祷をする前後に撮影するなどスケジュール的な問題もあります)


ここで僕が提案したいのが「出張撮影を利用される時は思い出の場所や人との撮影も検討してみませんか?」ということです。


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これは決して観光地や美しい風景の場所など「映える撮影」を否定しているわけではありません。

そういった場所に加えて、例えば自宅や子どもの頃に遊んだ公園、通っていた学校などなど、思い出として残したい場所も候補に入れたらどうでしょう?というご提案です。

場所に加えて日ごろ写真を一緒に撮らないおじいちゃん・おばあちゃん、子どもの頃にお世話になったお店の人、学校の恩師など思い出の人との記録を残すのも素敵だと思います。

撮影場所選びが自由で、いろんな人のところに出かけて行って一緒に写真を撮れる出張撮影の可能性がここにある気がします。

撮影したばかりでは「ただの記録」だった写真が何年後、何十年後に見返した時に「かけがえのない思い出」「当時の記憶が蘇ってくる写真」になるかもしれません。

*個人的には通っていた小学校の前で成人式の写真を撮ったのですが、その後にすぐ校舎が取り壊されたので、とても大切な写真になりました。


出張撮影や写真が以前に比べてかなり身近になってきた中で、カメラマンの役割はお客様の希望に沿った写真に仕上げることに加えて、お客様も気づいていない潜在的な要求を汲み上げることのような気がしています。
今回書いた「将来的に素晴らしい記録となるような撮影プランの提案」もその1つでしょう。

出張撮影というもの自体がここ数年で一気に利用されるようになったまだまだ新しいサービスなので、今後より多くの人に認知され、多くの可能性が開けていけば素敵ですし、その可能性を開いていくフォトグラファーの1人として頑張っていきたいなと思っています。

サポートしていただいたものは情報収集や撮影に使わせていただき、役立つ情報としてみなさんに発信できればと思います☆