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旅行記⑩:ジンバブエ(23年2月)

ジンバブエに来て2日目。

今日は朝7時にホステルを出てボツワナにあるチョベ国立公園に向かう。

ホステルからボツワナの国境まで車で50分。信号が一つもないまっすぐな道をひたすら直進する。

たまにインパラやイノシシ、ゾウに遭遇してその度に少し停車して動物が道を開けてくれるまで写真タイム。

なんて素敵な道なんだ!!

と思っていたが、ドライバーはほぼ毎日この道をひたすら運転しているらしく、彼にとってこの道は私にとっての東西線であり、インパラやゾウなんて葛西駅で乗ってくる大量のサラリーマンなんだろうな、と思うと少し不憫に思った。逆に彼に日本の通勤ツアーをしてあげたいよ。


国境でパスポートを見せて無事越境。safari car(game carという?)に乗り換えてChobe National Parkまで30分ほど車に乗る。風が気持ちよくて永遠に乗ってられそうだった。さすがに結構座席は座り心地悪目だけど。


今日のツアー参加者を紹介する。
まずは、超ブリティッシュアクセント強めのイギリス人ご夫婦、多分65歳ぐらい。ブリストルから来たという。
そして、香港人の夫婦(おそらく)こちらは30歳ちょっと超えているぐらいか。おそらく仕事は金融とかそっち系で休暇のたびに2週間ほど世界各地を旅をしてそう系のカップル。

そして私。ソロ参加も慣れたものだ。


イギリス人の御淑女が動物に会うたびにずっとbritish accent全開で大げさなリアクションするのでなぜか私も頭の中が英語になっていた。

チョベは絵に描いたような空間だった。

青い空と白い雲、緑の草木と動物たち。水辺も豊富。動物の宝庫とは言うし色々な動物と遭遇したけれど、それでも東京ほどの”動物”密度はない。
人間ぐらいなのだろう、こんな密集して生活しているのは。動物もたまにポツポツといるぐらいだ。


空が広い。大手町で見上げる空の5億倍ぐらいあると言っても過言ではない。
雲が大きい。もくもくしている。
空は本当に青い。同じ地球とは思えない。

地球は美しいと言うが、ここは本当に美しいし、後世まで残さないといけないと思った。


でも、サファリよりも文明をめぐる旅の方が個人的にはやっぱり好きかもなー。
目の前の動物よりも、サファリに来ている観光客の国ごとの特徴の違いとかに目がいってしまった。途中で出会ったフランス人の老夫婦はスカーフを巻いていてオシャレだったな。。

昨日のアメリカ人客とは違ってうるさくなく、やっぱりヨーロッパとアジアだなと思った。(人種差別発言ではなく冗談です)

休憩の時に昨晩のボートツアーのアメリカ人にencounterしたが、ギャハギャハと絡まれてうるさかった笑。めちゃめちゃうまいカメラマンがいてイケてる写真を撮ってもらったのであまりなにも言えない。


ランチ休憩は高級そうなロッジで。弊職が泊まるVic falls1の安宿とは何もかも違う。

プールも透き通っているし、席からザンベジ川を眺めることができる。
なんて素敵な場所なんだ。

ツアーのいいところは誰かと一緒にご飯を食べられるところと、何も考えずに素敵な場所に連れていってくれるところ。まあその分かなりのお金を支払っているからな。。
ビュッフェスタイルだが、昨晩からあまり食べていない私は2皿お代わりしてしまった。アフリカに来て一番うまいご飯だった。


イギリス人のおじさん曰く、昨日はベラルーシの大統領がvic fallsに来ていたようで国立公園に行ったところ立ち入り禁止だったみたい。とても悔しがっていた。ジンバブエはロシア側諸国と仲が良いようだ。確かムガベ政権の時にジンバブエ軍は北朝鮮軍の指導を受けていたこともある見たい。
元英領で雰囲気的にあまり共産主義な感じはないけど、大変興味深い国だな。

ランチの会話はそこからイギリスの光熱費がロシアーウクライナ戦争のせいで一日30ドルになっているという話、ロシアに影響を受けた中国が台湾を攻めるんじゃないか、それによって日本も影響を受けうるかもしれない、中国の香港への支配も強まる一方だという政治的・地政学的な話に広がった。

イギリス人のおじさんが香港の二人組に対して「you should have stayed with England hahaha」と言っていて少し香港人の二人組が固まっていた。この発言は私が香港人だったら激怒レベル。

この後ボートクルーズに行ったが、ボツアナとナミビアがこの土地を争っていて、かつては勝手にボツアナ国旗が抜かれてナミビア国旗が建てられたんだ、というガイドの説明に対して、イギリスのおばちゃんが「We England have never put flags at anywhere」とか言っていて、ちょっと大丈夫かな?ボツワナ人を前に冗談にしてはきつくね?と思ってしまった。とてもウィットに富んだジョークであることを祈るばかり。

このイギリス人の老夫婦(とはいっても65歳ぐらいか)は2月いっぱいジンバブエと南アを楽しむようだ。ケープタウンでは6箇所の海岸沿いのエアビーに泊まるようで羨ましい限りだ。コロナを機に退職して、100歳まで生きるとしても、元気なのは後数年、それならお金を残しておいてもしょうがないよね、となって子供抜きで旅に出かけることにしたみたい。素敵な話だ。俺も30年後そう言いてー。子供は2人いて2人ともイングランドにいないようで一人はマレーシアにいて中華系マレーシア人と結婚したようで結婚式の写真を見せて来たのでgorgeousと答えておいた。


そのあとのボートツアーもなかなかに素晴らしかった。
ナミビアとボツアナの間を流れる川をあらゆる動物や鳥を眺めながら進む。



カメラを買ってよかった。
途中ゾウの子供達に出会えたのがピーク。後、綺麗な鳥がいっぱいいたので、父が来たら喜ぶだろうな。

帰りの車はジンバブエの国境に入ってから爆睡。気づいたら40分ぐらい経過していてホステルの近くだった。


サファリから帰って来たらホステルの受付の人に首が赤いよと指摘される。虫かなと思って鏡を見るとどう見ても日焼けの色ではあるが首回りが全て真っ赤になっている。顔は日焼け止めを塗っていたが、首回りはノーカバーだった。。
腕もブレスレットのとこだけ白くてそれ以外が赤くなっている。こんな日焼けは久々だ。。

ホステルで同い年ぐらいの男が一人でディナーを食べていたので話しかけた。徐々に旅に慣れて来たのかも。やっぱり向こうも一人じゃないと話しかけにくし、グループに一人入るのはなんだか会話が続かないことが多い。


最初の話し方からアメリカ人かと思ったが、どうやらメキシコから来たようだ。南アフリカを旅していて今日ジンバブエに着いたとのこと。南アとセットできている人やっぱり多いな。普通はハラレじゃなくてケープタウンに行くんだろうな笑

お互いの旅行について、話が弾んだ。仲良くなったのはエルサレムのインド人含めて2人目。やはり向こうもsolo travelerじゃないといけないな。一人でマイナーな国に来ているやつは大概気が合うのだろう。

明日victoria fallsに一緒に行くことになった。ホステル周辺はお土産やらツアーの勧誘やらでやたらと話しかけられるから誰かと一緒だと心強いな。タクシーに乗ればいいんだろうけど、旅先では30分程度であれば歩きたい派である。

シャワーに入ってぐっすり寝た。

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